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フルクサスの中心メンバーであり、ビデオ・アートのパイオニアであるナム・ジュン・パイクが逝去しました。中学〜高校生の時、この人の作品に影響されて美大を志望したので、ある意味、この世界にボクを導いてくれた偉大なアーティストといえましょう*1。
そういえば一昨年の秋。茂木淳一君のアルバムをプロデュースすることになったボクは、たしか二回目か三回目かの打ち合わせへ高校生の時に録画したあるビデオを持参しました。パイクが世界各国のテレビ局を24時間にわたって衛星で繋ぎ、世界中から同時中継される映像をパイクがライブミックスした、壮大なメディアパフォーマンス「TVオリンピック」の同録でした*2。
液晶やプラズマに馴染めない、いつまでもテレビはブラウン管とお友達でいて欲しかったボクとしては、このタイミングでパイクが亡くなってしまったのは、なんかの啓示のような気もします。
グッドモーニング、ミスター・オーウェル
そして、グッバイ、パイクさん。ありがとう。