中沢新一(ヨッ!新人類)の「アースダイバー」を読んでいたら、もの凄いことに気づいてしまいました。今年の正月に「偶然にもこれまで住んできた家の周りが神社(もしくは寺)があった」と(左下にリンクも張ってある)ぼくのHP日記に書いたんですが、この本に付録として添付されてた地図・・・現在の東京都に「洪積層*1」と「沖積層*2」が上書きされたイメージ・・・をじっくり見てみると、ぼくが今までに住んだ部屋、二年前まで使っていた渋谷の作業場があった場所、これらがすべて「洪積層」の上に建っている物件だったことがわかったのです。

神社は地鎮を目的としてもっぱら作られていたので、場所がコロコロと変わることはありません(これはお寺の造られ方とは根本的に違う部分です)。もちろん神社が造られる場所は・・・そうです、洪積層です。
つまり洪積層は「こちとら大昔からダテに地面やってねえんだよ、べらんめえ」といった調子で、原始人から現代人まで数え切れないほど多くの人間に対して安眠を供し続けてきた場所であり、そのことを静かにアピールしているのでしょう。おそらくそれをぼくの脳内アンテナはキャッチしているのだと思われます。
興味本位のオカルトや心霊現象のたぐいにはまるで関心がないんですが、関心がないからといって、そういったことに無縁だったわけではありません。むしろ友人などに酒の席などで、ぼくが今まで経験してきたコトを話すと、よく"引かれ"ます。"場所"との相性はどんなときでも気にしてますし、相性の悪いところに住む友人の家には行きづらくなったりもします。*3
そんなぼくの第六感にちゃんとしたよりどころがあるのを知って、とても安心したのです。

実はさっき「ほとんどすべての」と書いたのには理由があります。

今まで住んだ部屋の中に、一軒だけものすごく相性の悪いところがあったのです。この部屋は大学卒業後に自分ひとりで初めて決めた物件でした。*4
大学時代の友人が大挙して住んでいた学生寮に近く、井の頭公園から3分くらいのところにあり、好奇心旺盛なヤングが暮らすにはとても便利そうな場所にありました。引っ越しを大の苦手とするぼくは、他の物件をいっさい見ず、不動産屋から最初に紹介されたその物件を躊躇なく選んでしまったのです。
しかしトラブルは引っ越し初日から起きました。友人が運転してくれたレンタカーが交通事故(しかもたった一日で二回も!)。そして入社寸前までいった会社が倒産。極めつけは隣の部屋に住んでいたサラリーマンがココロを壊してしまい、思い出すだけでゲンナリするくらい、メチャクチャなトラブルを起こした挙げ句に特別な病院へと母親によって運ばれていきました。おまけに彼は入院初日に脱走し、部屋に戻ってくるというオチまでつきました(すぐに連れ戻されましたが)。あまりのストレスから彼の入院後、ぼくも逃げるように引っ越したのです。
実はなんとそのアパート、沖積層のど真ん中だったんですねー。ごぞんじのように井の頭公園神田川の水源であり、そのアパートの付近なんてのは、かつてさぞかし深い水の底だったのだと思われます。これまた合点のいきすぎる"符号"でした。*5
みなさんの家はどちらの地層の上に作られているか、いっぺん調べてみてはどうでしょうか。沖積層の上にばかり住んでいた人もいそうですよね。きっとものすごく精神的にタフな人なんじゃないかなと推測します。

*1:約2〜200万年前に形成された地層で、構造物の基礎を支持する良好な地盤とされている。このため、建築物など大きな構造物を設置する際の支持基盤となっている。

*2:約2万年以降に形成された比較的新しい地層で、河川等により運ばれた腐植土、泥土が堆積して形成される層であり、一般に軟弱であることが多い。要するについこの前まで海や河川だった場所。

*3:ぼくにとって苦手な場所に住んでるからといって、その人のことを嫌いになったりとか、苦手になることはないです。相性は人それぞれなので、食べ物や異性の趣味と同じ問題です。しかしぼくが以前から苦手だなあと感じていた街(どことは書きませんが)はひとつ残らず<海の底=沖積層>でした。フィーリングというのは実にあなどれない。

*4:その前に住んでたところは上京して初めて住んだワンルームなので、親と決めました。

*5:ちなみに二年前、湘南への引っ越しで吉祥寺を離れる前にそこを訪ねてみましたが、アパートは取り壊され、一軒家へと変貌していました。家庭崩壊とかしてなきゃいいけど。