「趣味が仕事になっていいですよね」的なことを、よく人から言われますけど、そんなことありません。なぜならぼくには「これが趣味だ」と胸を張って言えるものがないからです。あと趣味は"仕事"の反意語じゃなくて、"労働"と対義の言葉だと思うし、その代償行為だからこそ、熱くなれるんじゃなかろうかと思います。だから労働しない主義のぼくとしては、むしろ「仕事を趣味のようにやっている」という方が遙かに正確なフィーリングだし、これからもそんな気持ちのまま、いつまでも仕事ができれば最高です。
そんな趣味無し人間のぼくにとっては、一番趣味に近い気持ちでやってんのが日々の料理です。最近は朝方の生活なので、朝ごはんから作ってます。今朝は冷蔵庫に残っていた賞味期限ギリギリの生ハムと大葉で、冷製パスタを作って食べました。冷製パスタは鍋以外にはボウルしか使わないので後片づけが楽だし、特に朝食向きのメニューだと思います。作り方は超簡単。生ハムを細かく手でちぎり、ボウルに放り込みます。そこに多めのオリーブオイルを入れ、コショウ、塩、粉チーズを適量と、刻んだ大葉(3〜4枚)の半分だけ入れます。オリーブオイルは乳化させた方が美味しいので、少しにごるまでかき混ぜます。あとは茹でたパスタを冷水に取り、水気を切って、ボウルに入れ、味見をしながら最終調整。お皿に盛りつけたら、残りの大葉を散らし、完成です。トマトがあったらぜひ入れたいところだし、今だったら春キャベツでも美味しい。なんにせよ冷製パスタは多めの塩を入れたお湯で、完全に芯を取ってから冷水で締めるのがポイント(アルデンテで仕上げると、堅くて食えたモンじゃありません)。流水でジャブジャブ洗いすぎると、パスタから塩気が抜けて、味がボンヤリするので注意。
ぼくは材料や調味料の分量はテキトーですが、調理のダンドリをさらうために、ネットでレシピを拾ったりはします。たとえば「冷めてから調味料を加える」方が美味しくなる料理もあれば、「熱いうちに調味料を加える」方が美味しくなるときもある。そういう「肝」の部分を掴んでおけば、あとはどんなにアレンジしても、たいてい狙ったとこに落ち着きます。逆にいくらレシピ通りに作っても、そういう肝を間違えると大して美味しくできなかったりしますが、こういうのって料理だけじゃなくて、すべての仕事に通じるコツですよね。
失敗や間違いを指摘したときに「ちゃんとやりました!」ってキレる人は、九割ちゃんとやってても、たいてい一割の「肝」をハズしてる。他人事と思わず、我がコトとして肝に銘じていきたい春の午後です。