しつこいようですが、昨日はアルバム発売日。元日の朝のように少し華やいだ、客観的な重みとしてはいつもとまったく変わらない、そんな一日でした。
と、いうことでお約束の福井&富山ツアーのことについて書きます。
昼前に自宅を出発。今回はツアー仕様ということで、大きい方のレコードバッグに武器をパンパンに詰めました。これを空港まで運んでいる時が一番「仕事」を感じますし、これが無いと旅をした気にならないという、なんとも憎い存在感。暴力で支配されていると分かっていながら、時折浮かぶ優しい笑顔に惹かれていて、別れることのできないヤクザの情婦*1といった感じでしょうか?(違うか)
そして一路、小松空港へ。上がったと思ったらもう降りてる*2。いつもながらの飛行時間は約45分。空港には昨年に引き続き、柴本(夫)さん&DJのBATSUくんが迎えに来てくれていました。柴本(夫)さんはパーティ会場であるMOJI CAFEをキリモリする、カズちゃん(キリンジ狂)の旦那さん。福井の坂口憲二と異名を取るハンサムデザイナーであります。BATSUくんは人なつっこいことコッカースパニエルの如し・・・な、愛玩動物系男子。BATSUくんの運転する黄色いミニクーパー福井市内をめざしました。
若干帰宅ラッシュに苦しめられるも、まずはなにはともあれMOJI CAFEへ。一年ぶりながら、良くも悪くも変化無し。レンタルしてきたPAや機材類も運び込まれ、すでに準備万端。美味しいコーヒーを一杯いただき、軽くサウンドチェック。ホテルへ荷物を下ろし、すぐさま柴本(夫)&BATSUくんと共に居酒屋「忍者」へ。壁面に張り込まれた、目移りするほど大量のお品書きに目をこらすと、あの麗しきセイコガニの五文字が!
<福井><ミズモト><セイコガニ>にまつわる三題噺は、記念すべき当ブログの第一号日記(http://d.hatena.ne.jp/dateo/20051126)を参照していただきたいのですが、前回来福した折りは少しだけ時期が早く、カニにはありつけなかった(それもあってカニを送っていただいたのです)。もちろんあれやこれや福井の味を堪能しつつも、極めつけは締めに食べたセイコガニの軍艦巻。タマゴ、ミソ、身をマゼマゼしたものが乗っかった、日本最強の軍艦巻。二個食っただけで脳が痺れました〜。
ふたたびホテルに戻り、ひとっ風呂浴びた後、MOJI CAFEへ。この日はあいにく結婚式や飲み会、社員旅行の嵐が吹き荒れていたそうで、スタッフが手薄。しかし僕には案内してもらわずとも、ホテルからMOJI CAFEまで余裕で戻れる強力な方向感覚が備わってるので、おかまいなく。
会場に着いた直後こそ、少し淋しかった客入りも、僕の出番前にはみるみる増えていき、最終的にはご覧の通りでした*3。前回のような胴上げこそ無かったけれど、またも異常な盛り上がり(c.デッツ松田)。地勢的に裏と表の関係ですが、なんとなく静岡県民のバカノリに通じる、独特の福井グルーヴが存在することを実感しました。僕も予定を華麗に延長し、最後まで楽しくDJing。
そんな盛り上がりに比例するかのように、この日、先行発売した『Journalized』をはじめ、『SUNDAY ROCK#2』や『ディスカバリージャパン』『レコード・バイヤーズ・ダイアリー』もたくさん売れました。サインももちろん書きまくり。*4
午前三時、ホテル戻り。絞れそうなくらい汗を吸ったTシャツが重い。風呂に入って、泥寝。

さて、福井二日目。正午にロビー集合し、柴本(夫)&BATSUくんと越前そばを食べに行きました。今回訪れたのは福井市内にある「その字」。内装も含めて、ニューウェイブなお蕎麦屋さん。注文したのはかき揚げおろしそば。それとトロロごはん。円筒状のかき揚げは小エビ、貝柱、三つ葉。辛味ダイコンとかつおダシの相性も最高で、イベント明けのお昼にはこのうえない美味しさ。スバラじゃ。
その後、ちょっとした用事を済ませにBATSUの勤め先でPCを借り、道すがらのブックオフ*5や、昨日お世話になったスタッフ達をねぎらいに空中BOOKSを表敬訪問。そしてMOJI CAFEへ。
イベント準備のためにクローズしてるところか、カフェにあるまじき盛り上がりを見せている瞬間しか見たことがなかったので、通常営業中の店内は実に新鮮。メニューにないバナナジュースを無理から注文*6。次の移動地である富山への電車を待つ間、バナ汁をすすりながら、しばしまったり。いつもいつもお世話になりっぱな仕掛けの明け暮れである、スタッフのみんなと記念撮影をして、MOJI CAFEを後にする。名残惜しい。
午後四時半、福井駅から富山行きのサンダーバードへ乗車。乗車率110%の車内で、奇跡的に座席を確保し、二時間半。富山駅で泊行きの在来線に乗り換え、滑川駅へ。
今回の富山行きはイベントではなく、別の仕事が目的。その目的とは10月に一度、当ブログに書きましたが*7、千代鶴で酒プロジェクト用の作業アレコレ。具体的な内容はまだまだ道半ばなので詳しく書きませんが、蔵元の黒田君宅へ宿泊し、ご家族とも親睦を深めてきました。しかも、イベントの翌日に午前五時起きで日本酒造りに立ち会ってる自分のタフさは、ちょっと自己陶酔してしまうほどでしたが、誰にも褒めてもらえないのが悔しい(笑)。
それにしても。ちょうど一年前に訪れた時は気が付かなかったけれど、滑川ってまさに日本の原風景と言うべき牧歌的な田園地帯であり、黒田君の酒蔵はもちろんのこと、それ自体がひとつの集落のように巨大な日本家屋*8がポツンと立ってたりとか、とにかくすごい町なのでした。
遠くに見える立山日本海を渡ってくる風の冷たさも含めて、まさに「美しい国、日本」。本当に美しいものっていうのは、わざわざ作るのではなくて、ずっとそこにある景色の中から、自分の目や感覚を使って見出すものなんじゃないでしょうかね。そんなことをカラダで考えた次第です。
まま、そんなこんなで初っぱなから大充実の二泊三日。今週は明日浜松、土曜日は下北沢と二連チャンでこなしてきます。皆さんの笑顔を灯火に、これからも旅を続けて参りますので、今後もよろしくー。

*1:キャスティング的には木村多江あたりで。

*2:もしくは、スープを飲んだかと思ったら滑走路が見えてる。

*3:これでもスペースの半分は写ってないので、推して知るべし。

*4:著作を出張販売してくれた空中BOOKSのスタッフが、ものすごいイキオイで物販してくれました。この場を借りて、あらためて感謝します。どうもありがとう!

*5:この日、ブックオフにて105円で購入した尾崎豊の伝記マンガをMOJIに寄贈してきました。MOJIへ行った折りにはぜひ読んでくださいね。

*6:ちゃんと出てきた。カズちゃんエライ。

*7:http://d.hatena.ne.jp/dateo/20061028

*8:でも住んでるのは老夫婦がふたり、みたいな。ご当主が身罷ったら、あの建物はどうなってしまうんだろう? 心配だ。