九州新幹線「つばめ」は2004年3月に開業ってことで、当然のことながら前回、鹿児島へ行った時には走っていません。僕はいわゆる鉄ヲタではないけれど、JR九州が走らせている車両のデザインにはハズレが無く、今回、九州新幹線で移動することを心待ちにしてました。
岡田君と改札で別れた後、ホームに上がってしばし到着待ち。事前に聞いていたとおり、乗客は少ない。現在は鹿児島中央新八代間の部分開通(約130km)なので、観光客ならまだしも、地元民にとってはまだまだ利用価値が低いのかもしれません。
カモノハシみたいな顔をした700系の車両と違い、800系はキリッとシャープな顔立ち。ボディ横の車両ナンバー、そして堂々と筆で書かれた「つばめ」の文字がとにかくかっこいい。興奮して写真撮りまくり。そんなオジン(37才)の姿を不憫に思ったか、車掌さんが「よかったら写真撮りましょうか?」と声をかけてくれる。ちょっと恥ずかしかったけど、もちろんお願いする。ダブルピース。
内装で特に目を引くのは座席。西陣織の座席シート、背もたれや腕かけは木製。公共交通機関としての実用性と視覚的エンターテインメントとしてのデザイン性、そのバランスが素晴らしいのだと思う。*1
現在の区間はほとんどトンネルで、車窓の風景を楽しむことは難しいけれど、車内をキョロキョロしてるだけで、あっという間に新八代に着いてしまう。そこから博多方面へと向かう「リレーつばめ」に乗り換え。この車両もデザイン性には定評のある「787系」。約20分で熊本着。
熊本は冷たい雨。今日のオーガナイザーであるクボ君*2が迎えに来てくれる。彼の運転する車で、一路ホテルへと向かうけれど、市内は歌舞伎町みたいな人手。フリー業の長い僕にはイマイチ身近でない忘年系宴会ですが、人混みを見てるだけで楽しげな空気感が伝わってくる。なんだかちょっとうらやましい。
ホテルにチェックイン後、競演する若手DJ二名を引き連れて、僕が熊本を訪れる際、絶対に寄る・・・しかも何度も寄ってしまう激ウマうどん店「みのや」へ直行*3。僕は定番の豆天うどんに丸天をトッピング。美味しくて泣きそうでした。
食後はブラッとレコード店巡り。上通りのウッドペッカー*4とPEANUTS RECORDS。残念ながら収穫はなかったけれど、PEANUTSの井手さんから「レコード・バイヤーズ・ダイアリー」の嬉しい感想を頂く。励みになります。*5
あ、そうだ。PEANUTSと同じフロアにあったTigerlilyというハイセンスな本屋さんでBIBLI OPUSから出てる「jiri kolar」とTSURU COMICから出てる「選挙戦だよ、スヌーピー」(ピーナッツ繋がり?)を買ったんだった。その後、若手二名と別れ、ホテルへ戻って、しばしの休息。
午後九時、ホテルから今日のハコ「Tip Top」へ入り、軽くサウンドチェック。ちょい妻夫木似の店長から思いっきり「こんばわんば!」と挨拶され、反射的に「こんばわんば!」と返してしまう。不覚(笑)。
そして今日の出演陣やスタッフ達と共に飲み会@ねぎぼうず。もちろんメインは馬刺し。東京じゃ見かけたことがない「馬レバー(ハツのようなコリコリした歯ごたえが玉蘭)」や赤身の「ばらひも(これもちょっとコリっとした触感が最高)」は涙が出るほどメチャ馬*6。生ビール、焼酎が進む進む。
それにしてもね。たとえばここ熊本で居合わせた人たちとは、ほぼ全員が初対面だけど、すぐ打ち解けて友だちになれちゃうのはどうしてだろう。まあ、熊本に限らず、全国どこに行ってもそうなんだけど、僕を呼んでくれる人たちというのは、本当に気取らなくて、ホスピタリティに溢れていて、心優しいイイ奴ばかり。だからこそ、まずは彼らのためにDJやる時も手を抜きたくないって思う。そしてそれはお客さんのためでもある。こういうココロの繋がりが良いパーティを作る基本だと思うんです。
全国いろんなトコロに行って、美味しい物ばっか食べて、楽しそうにしてやがるなあ、こんちくしょう!って、この日記を読んで思う人も多いと思うんですが(苦笑)イベントをやるって大変なことなんですよ、ホントは。事前にも事後にも面倒くさいことがたくさんある。でもね、ヨソからやって来た僕も含めて、短い時間でひとつのチームとして結束し、お客さんを楽しませるためには、こうした美味しい食べ物やお酒のチカラが助けになるんです。ちょっと言い訳がましいですが(笑)、まま、僕はそんな風に考えています。
そうこうしてるうちに出番の時間が。ハコに飛び込んで、五分後にはDJ開始。チェックの時と音が変わっていて、ミックスに手こずるも、そのうちテキーラショットが乱れ飛び、盛り上がり仕掛けの明け暮れ。アンコールの声に引っ張られて、いつの間にか夜明けまで。つ、つかれた・・・。
後片づけをするメンバーを残して、一足先にホテルへ戻る。小腹が減ってたんで、下通りの屋台でタコ焼きを購入し、部屋食い。お風呂に入って、濡れ髪も乾かさず就寝。
昼前に起き、お友達とお茶。その後、ホテルロビーでオーガナイザーチーム(クボ君、カナエちゃん、アカリちゃん、ケンジくん、ノンちゃん)と待ち合わせて、市内へ。まずはレコード店「COLUMN88」。熊本には何度も来てるのに、この店は初めて。Onsaとパーフェクトサークルが合体したような独自の品揃え。女性陣を待たせるわけには行かないので、気になるコーナーだけ30分ほどでチェックし、カナダのSSW物『BILL AMESBURY / Can You Feel It』とロバート・パーマーの79年作『Secrets』(トッドの「Can We Still Be Friends」のカバー収録)を二枚購入。
カフェで軽く食事し、DJノンちゃん推薦の名所「オーディオ道場」へ。場所は南阿蘇の山中。乾燥した空気がスピーカーやオーディオの性能を高めるとかで、熊本ピープルには知られたスポットなんだそうです。ここのスピーカーで「Journalized」聞きたかったなあ。
熊本空港にてお土産(誉の陣太鼓)を購入。ご一同に別れを告げ、機上の人になりました。あまりに充実した三日間。ひとり機内でハンケチを濡らしましたとさ。
以上、ご静聴(静読)ありがとうございました。

*1:新八代から熊本へつばめの乗客を運ぶリレーつばめの車両デザインも手がけるなど、JR九州のクールで「和」的なデザインを牽引するのは水戸岡鋭治さん。

*2:デカ黒フレームのメガネが似合う彼のルックスはレゴ系。

*3:拙著『ディスカバリージャパン』でも紹介してます。夕飯前だったにもかかわらず、日曜が定休のため、このタイミングで行くしかなかったのよ。

*4:中古盤専門のフロアがクローズしてました。嗚呼、レコード不況。

*5:これが縁でPEANUTS RECORDSさんに『Journalized』を置いていただくことになりました。もちろん特典CD付きで販売します。熊本在住の方はぜひPEANUTSへ!

*6:なんかメシ食うたび泣きそうになってたな、オレ