ふつうの旅日記もいいかげん書き飽きてきた(旅に飽きたわけじゃないですよ)ので、ちょっと変わった書き方にしてみたいと思います。あとデジカメを忘れ、生まれて初めて買った「写ルンです」で写真を撮ってきたので、後日アップします。とりあえずテキストだけどうぞ。

<JYM AND RECORDS>
http://www.jymandrecords.com/
クワダカズマサ、井上誠の二名が今から三年前にオープンした、広島県福山市の新譜レコード店。僕が初めて彼らに出会った時はクワダ君が洋服屋の店員、井上君は岡山のヴァージンメガストアでバイヤーをしていました。二人は当時「JYM&Co.」というオーガナイザーネームでイベントを仕掛けており、当時TMVGとして活動していた僕ら(ミズモト+常盤響)に声をかけてくれたのが縁で、知り合うことになりました。
四国出身の僕にとっても──瀬戸内海を挟んで、ご近所とはいえ──福山という町のイメージは無いに等しかったのですが、彼らの出迎えを受け、はじめて市街に足を踏み入れた途端、衝撃的な出来事に遭遇したのはいまだに忘れられません。
それはなにかというと、町中の店という店、美容室や洋服屋、カフェからTMVG名義でリリースしていたミックスCD「JET BOY JET GIRL」が流れてたんです(笑)。けっして活気が溢れてるとはいえない商店街の、いたるところから聞こえてくる僕らのサウンド。大袈裟でなく、胸が震えるほどの感動を覚えました。
それ以降も折に触れ、彼らのオーガナイズで福山を訪れました。僕と別のDJ(池田正典君や曽我部恵一君など)という組み合わせもありましたし、僕が一人で乗り込むパーティとして、隔月のレギュラー形式でパーティを開いたこともありました。
また実家に帰ったついでに高速バスで福山へ寄り道し、仲間達と呑んでそのまま一泊したり、一昨年は僕と常盤がそろってクワダ君の結婚式に招かれ、ミズモトは二次会のBGMを選曲、常盤は撮影係を担当するなど、DJとオーガナイザーという結びつきを超えた付き合いをしているのです。
しかし、ここ二年ほど福山を訪れることはありませんでした。レコードショップをオープンした彼らは、まずなにより自分たちの店を軌道に乗せるため、イベントなどの活動を自粛して業務に集中。結果、彼らのお店は順風満帆とはいかないまでも、独自のスタンスで営業を続けてきました。
その間、クワダ君は双子のパパになり(まだ残念ながら産まれてないのですが)、井上君は古い恋の仕業によって暗い井戸の底に沈みこみ、新しい恋のチカラで井戸の底から這い出してきました(笑)。
そして今回、四年ぶりの作品をリリースした僕のためにイベント活動を再開。ふたたび彼らと共に、待望のパーティを開催する運びになったというわけです。彼らとひさしぶりに顔を合わすのはちょっと照れくさかったのですが、互いの近況を報告し合い、くだらない話をし、飲んで騒げば、すぐに元通り。彼らといると、ホントにバカバカしいことが次から次に起こるし、笑ってる間に時がサッと過ぎてしまう。たった二日間の滞在で、ビックリするほどたくさんの思い出ができるけれど、ひとりぼっちで新幹線に乗り込んだ瞬間、淋しくて泣きたくなる。
実はね、彼らや彼らの仲間達が共有しているヴァイブに影響されて、僕は湘南へ引っ越しすることを決意したんですよ。前にこの話ってしましたっけ? ひょっとしたら初めてここに書いたかもしれない。でも、それはホントのことなんです。

<MONDO CAFE>
今回、会場となったモンドカフェは、古いアパートの一階部分をぶち抜いて作られたハコ。モンドだけに怪しい魅力が溢れるクラブでした。オープンしてからは約10年らしいので、老舗と言って差し支えないでしょう。JYMの二人もここでDJデビューをしたそうですし、福山のシーンを黎明期から支えてきた場所。初対面のマスター、オキモトさんともすぐに打ち解け、長年の友だちのようにおしゃべり。常連と思わしき人たちとも仲良くなって、いや、もう本当に楽しいパーティだった。僕は今回0時半から3時までDJをやったんだけど、アーッと言う間で。実際、僕のプレイもツアーをこなせばこなすほど安定してきたと思うし、昨日は明らかにその成果を実感しました。パーティメーカーとしてのポテンシャルが復活してきたというか(笑)。もちろんここまで各地で出会ってきたみなさんのおかげなんですけど。本当にみんな来てくれてありがとう。カンシャカンシャ。

<そして翌日>
イベント明けて、正午にロビー集合。メンバー行きつけのお好み焼き屋にて、むかい酒(もち生ビール)。お好み焼きはもちろん、鳥わさ、せせりの塩焼きも激ウマ。数時間前、イベントが終わった後にガストでめっぽう飲み食いしたとは思えないほど、昼からおなかは絶好調。
その後は古本屋を四軒ハシゴ。そして二軒目のお店でミズモトが大爆発。拙著「レコード・バイヤーズ・ダイアリー」にも書きましたが、レコードハンティングや古本ハンティングの秘訣は「あるアイテムを思い浮かべ、それが絶対に出てくると信じて掘りまくること」。心の中に特定のアイテムを思い定め、それがかならず見つかるのだ、というモチベ−ションを利用し、すべての棚を根気よくチェックする集中力を保つのです。
そして今日の二軒目のお店で、古本ウォントリストの第一位にしていたリチャード・ブローティガンのハードカバー*1を、なんと百円でゲット。そして中古DVD部門1位だった作品を定価の4割引にてゲットしました*2。他にも良質の古書六冊とDVDをもう一枚。どれもバカ安。カンペキだ!

<帰路>
新幹線を乗り継ぎながら*3、今は帰りの車中でこれを書いています。あと20分ほどで小田原に着くところ。今回も充実しまくりました。残すところ地方は3ヶ所。東京を入れると、全部で5ヶ所です。約二週間で五回のパーティをこなすわけで、まあちょっとしたハードスケジュールですが、健康に留意してがんばりますよ。自分で言うのもなんですけど、僕のDJは誰にでも楽しんでもらえると思います。お近くにお住まいの方はぜひ遊びに来てくださいね。損はさせないつもりですから。では、また明日〜。

*1:晶文社から出てるオリジナル単行本。ヤフオク価格で数千円くらい。先週の鹿児島にもありそうな気がしてたんだけど、発見できず。今回の福山で見事抜きました。アイテムの名前を書かないのは、書くとツキが落ちそうな気がするから・・・ご了承ください。

*2:古書の収穫をレジに持っていく途中、DVDコーナーに目をやった瞬間、ここ半年くらい探して続けてた・・・ヴィム・ヴェンダースの某作品なんですが・・・アレが絶対にあると直感。実際、コーナーへ行くと、ちゃんとあったんですよね。ホントに超能力みたいな感じなんですが、このような歓喜の前後には99回の失望があります。まあ、当然ですよね。

*3:名古屋の乗り継ぎを利用して、ホームできしめんを食べました。おいしかった。