昼にスーパーへ行ったら、総菜コーナーが真っ黒。なんのことはない、今日は節分。恵方巻きが山積みになっているのだ。蛍光灯の下で海苔がぬらぬらと光り、幼児の二の腕ほどの太巻きが百本くらい並んでいると、これはもうまったく異様としかいえない光景である。海老サラダ巻き、マグロの叩き巻、納豆巻き、トンカツ巻き、ウインナー巻き、などとメニューも豊富で、端っこの方には同サイズのロールケーキまで置いてある。こうなったらなんでもありなのだろうか。しかし一本四百円ほどの恵方巻きは飛ぶように売れている。子供なら半分に切っても充分腹一杯になるだろうから、食費も安上がりになるし、おそらく主婦には嬉しいイベントなのだろう。*1
恵方巻きで思い出したのだけれど、実家にいるときは初物の食材を食べる時、祖母や母親に命じられて、東を向いて笑わされていた。初物といっても初黒毛和牛とか、初大間のマグロとか初利尻のウニとかなら、腹から笑いも出るだろうが、だいたいは野菜、山菜のたぐいで、母親が土手でつんできたツクシだとか、近所からもらったフキやタケノコの煮付けのようなものを口にして笑っていた。笑いも小さく乾くというものだ。それでもなんとなく言われれば従ってたわけで、学校の帰りに50円玉くらい拾うくらいの福は期待していたかもしれない。まあ根拠もなく何かに従って得られる福は、その程度の期待値で留めておいた方がベターだと僕は思う。ともあれ、恵方巻きを喉に詰まらせて亡くなるお年寄りが出ないことを祈るばかりだ。
話変わりますけど。本日はネグリジェさんのチャリティイベントでDJをするべく、浜松へ向かう。退院してからの彼のブログは別のビョーキ(特殊物欲や特殊性欲)との闘争記・・・つまりは入院前の状態にすっかり戻っており、ある意味で本領を発揮している。地元の新聞に大きなスペースで彼の病い(アミロイドーシスの方)とブログが紹介されたのもどこ吹く風、今日なんか12才女子の着エロDVDのレビューである。新聞を見た市井の人々やうら若い女性の善意を大きく削ぐのではないかと、僕のような凡人は危惧するのだが、本人がいいんだから良いんであろうか。とりあえず本人もイベントに来る気マンマンのようなので、直接叱ってくるつもり。

*1:豆は主食にならないし。