春の嵐。目が覚めて、テレビをつけると地震速報。無意識に反応して起きたのかもしれない。今回の被災地になった輪島の辺りは、たしか金沢方面から相当アクセスの悪いエリアだったはずで、被害の実態が映像で届くのにかなりの時間がかかってた。そのせいかどこのテレビ局も、早めに緊急ニュースを切り上げてました。こうして様々なニュースが切り捨てられ、忘れられていくのだ。
郵便ポストをのぞくと小西康陽さんからメール便が届いていました。中には小西さんがCDレビューを連載されている女性誌が入っていて*1、そのレビューに僕の「Journalized」を取り上げてくださっていたのです。そのこと自体が嬉しかったのはもちろんですが、その雑誌に手書きのメッセージが添えられていて、そこに書いてくださった一文に感動。しばらくぼんやり眺めてしまいました。
先日、須永辰緒さんのラジオ番組に出演した折にも、お褒めというか励ましの言葉をたくさんいただきまして、嬉しいやら恐縮すらやらで非常に落ち着かなかったんですけど、まあ、もちろんお二方のようなすばらしい先輩に褒められたいから音楽をやっているわけではないですし、多くの人に僕の作品が届いて、末永く愛してもらえるのが一番。ただ、小西さんや辰緒さんのような方からリアクションしていただけると、たまに飲む栄養ドリンクのように別のチカラがみなぎってきます。
発売からちょうど四ヶ月。たくさんの「新譜」が世の中に送り出されたことだろうと思いますが、その間にナニを買ったかなあと振り返ってみても、ハイ・ラマズくらいしか思い出せないんですよね。ちなみに今日は仕事をしながらコルトレーンの「The Complete Africa/Brass Sessions」を聴いていました。1961年リリースだから46年も前の作品です*2エリック・ドルフィーがアレンジを担当したこの作品を最近手に入れたんですが、聴くたびにワクワクするし、カラダが自然に動いてしまうし、ときどきキーボードを打つ手を止めて聞き入ってしまいます。僕のアルバムをコルトレーンのアルバムと並列に置いて語る気なんてさらさらないですけど(笑)、それでもこんな風に、半世紀後の誰かへ「Journalized」が届いてほしいなあと本気で想ってしまいます。ジャケットに描かれた蘭の花が永遠に枯れないように、誰かのCDプレイヤーやターンテーブルの上で、iPodやハードディスクの中で枯れないでいてほしいなあと思うのです。

*1:月刊プシコ4月号。実は初めて見る雑誌でした。

*2:この『Afro/Brass』は都合二回のセッションで録音されまして、『The Complete〜』にはそのすべてのセッションが収録されています。ぼくが好きなテイクはすべてオリジナル盤に収録された曲だったので、レコードで持っておきたいなー。