Human Audio Spongeライブ@パシフィコ横浜。収益が全額寄付されるチャリティライブという趣旨で、チケットはビックリするほどの安さ(3,150円)。アンコールを含めて一時間半くらいのフェス的なセットリストをイメージしていましたが、ダブルアンコールで二時間以上やってたし、これならもう少しチケット代が高くても良かったんじゃないかと思うほど。*1
聞くところによれば、非常に短いリハーサル期間のなかで臨んだという今回のライブ。反して細野さん、高橋さん、坂本さん+サポート陣(高野寛*2、高田蓮、権藤知彦の各氏)の演奏は、完成度が高くてすごくよかった。*3
おそらく93年の<再生(テクノドン&東京ドーム公演)>のときに試みようとして、うまくいかなかったことのほとんどが昨日のライブで回収されてたんじゃないでしょうか。それゆえ、今後お三方がどんな名義(YMO、HAS、ELO、PSE、エトセトラエトセトラ)で再結集しようと、結成から散会までの五年間・・・すなわち9才から14才までのボクが、心の底から恋焦がれつつも、一度もナマで見ることができなかったYMOを、ただただ追体験したいという想い・・・そんなものは完全にどこかへ飛んでいってしまいました。
ようやく。そして、100%良い意味で。*4
もちろんお三方の活動は今後もひとかたならぬ思いで、追っかけ続けますけどね。

つーことで、岡田崇君と横浜で途中下車。「一鶴」で鳥の足を食いちぎりながら生ビールを一杯・・・なんて思ったけれどゲキ混雑にて撃沈。土曜の夜を舐めてました。負け犬気分を引きずりながら、西口の「山頭火」でラーメン&ビール。
帰宅してみると、郵便ポストの中に今週発売の「週刊プレイボーイ」が届いてました。ボクが辻ちゃんのデキ婚についてコメントした号です。たった数日遅れで届いただけなのに、辻ちゃんの件はもちろん、巻頭特集だった「コースター死亡事故」「高野連の特待生問題」の風化の早さといったら。青春18切符で「のぞみ」に乗ってるような落ち着かない気分。30年前のことの方が一週間前のことよりも鮮烈だなんて、老化といわずしてなんといおう。

*1:と、思ったので、会場内で集めていた募金箱へ別途寄付しておきました。TVカメラも複数台入っていたし、そうした二次的な収益も寄付されるのかな。ちなみに小児ガンをはじめとした子供の病気治療のために使われるそうです。

*2:アンコールでYMOシャツに着替えてきた高野さん。シャツのまくり方や襟元のニュアンス、使ってるギターもサンバーストのストラトキャスターだったし、まちがいなく故大村憲司さんを意識してました。最高。

*3:エレクトロニカ的なアプローチのサウンドを、ライブハウスやクラブではなく、しっかりとしたホール音響で聴くことの気持ちよさに尽きる部分も。ささやかで箱庭的な佇まいを志向しつつも、いつのまにかホールサイズにスケールアップしてしまうアンビバレンツさこそ、YMO結成以来の宿命といえましょう。もちろん誰しもが望んでそうできるわけではないし、そこがスゴイとボクは思います。当然、こうした部分に批判的な人も多いのですが。

*4:そんなボクの晴れ晴れした気分に反し、YMOを封印しきれなかった(と、いうよりか、封印する気なんてこれっぽちも思ってない)たくさんの人たちが、物販ブースに置かれた立て看や、「本日の公演:Human Audio Sponge Live」と表示された入り口の小さな電光掲示板、通路に置かれた花輪に到るまで、残滓を舐めるがごとく携帯カメラに収めていた光景は微笑ましいを通り越して、ちょっと恐かったです。