平塚へ映画を見に行った帰り途、たまたま入った古本屋で購入した「サン・ラー伝」を読んでます。三年前にこの本が発売されて以来、いつか買おうと思いつつ、このなんともインパクトのある値段(6,200円!!!)にたじろいでしまい、購入にはなかなか到らなかった。それがなんと1,500円。四桁の古本を買うのはひさしぶりだけど、これ以下の値段で見つけるのはまず無理。おまけに、値段が書かれた部分をよく見ると、一度3,000円としてあって、それを消し、1,500円と書き直してあった。値段付けっぱなし、本棚に差しっぱなしの古書店が多い中、がんばって在庫を回転させようとする努力・・・好きだなあ。気持ちよく買い物できました。
さて、三日がかりでまだ三分の一も読めてないので、まともな感想は書けないけれど、イエール大学の教授が書いた本だけあって、単なるバイオグラフィになってないところが凄い。アフリカン・アメリカン史、音楽史、人類学、政治や宗教などに関する記述の重厚なこと!
興味深かった文章を備忘録的に抜粋すると・・・。

ソニー(※サン・ラー)は純粋な偶然というものを信じていなかったから、曲の閃きは彼にとって厳密には偶発的なものではなかった。
・「詩人、作家、賢人たちはみな人間として苦労をするということを私は本で読んだ。だから私はその道に進む気はなかった・・・ミュージシャンは若くしてこの世を去るものと聞いていたので、私は絶対にミュージシャンになりたくなかった」
・ハーマン(※サン・ラー)が体験を日記に記し始めたのはこの巡業の時からだった。人種隔離や彼が受けた侮辱に対する考えを書き留めていたことを覚えている人もいる。
・彼は不眠症になりわずかの間居眠りをする以外は全く眠れないようだった。彼はよくリハーサル中にキーボードに向かったまま居眠りをしていた。彼はそれを障害ではなく、彼の中に何か素晴らしいものが潜んでいる証拠だと捉え、ナポレオンもトーマス・エジソンも眠らなかった、眠りはあまりにもエネルギーを奪い過ぎ、創造性を無駄にすると言った。


あとボクが気に入ったエピソードをもうひとつ。
宇宙時代における(箱舟を建造した)ノアのごとく「これから訪れること」に準備するため、Arkestra(アーケストラ)を結成したラーはバンドメンバーに対し、「このバンドは金を稼がない」と宣言。五年おそらく十年は人前で演奏することなくリハーサルのみをするつもりだった。にもかかわらず、彼らの演奏を知る人たちが「このバンドは誰のためにも演奏しないにしては上手すぎる」と考え、シカゴのジャズクラブを紹介。そこのオーディションを受けるように手はずを整えてしまった。ラーたちはその店で仕事をもらいたくなかったので「最大限に前衛的な演奏*1」をした。オーナーはそれを聴いて「もう一度やってくれ」と言い、演奏をふたたび聞いた後に彼らを雇ってしまう。そしてラーはこう言った。「私は挫折した」。

話変わりますけど。
さっき「スーパーサッカー」見終わってチャンネルを変えてたら、ピンク色の髪の毛をふたつ結びにした萌え系の女の子が戦車に乗っているという狂った映像が目に飛び込んできました。

これみたいです。
陸上防衛隊まおちゃん http://www.starchild.co.jp/special/mao/
wikipediaによると・・・

まおちゃんこと鬼瓦まお(8歳)らが学校生活を送りながら「かわいいエイリアン」と闘う物語。まおちゃんのおじいちゃん(鬼瓦陸士郎)は陸の防衛隊幕僚長である。日本は可愛い宇宙人の侵略に悩まされていたが、まともに闘うのは残酷だから(=国民の批判を浴びる)とまおちゃんに防衛を担当させた。

うーむ。

*1:ラーは彼の音楽を「前衛的」と呼ばれることを最も嫌っていたにもかかわらず。