昨晩、ETV特集で再放送された「今村昌平に捧ぐ〜スコセッシが語る映像哲学〜」面白かった。小津、川島雄三浦山桐郎などの名匠たちに仕えながら、やがてそれに反駁し、日本映画の様式そのものを解体しようと試みたレボリューショニスト、イマヘイ。
喋りの中にモノマネがかならず交じってしまう緒方拳*1、早口でしゃべりまくった挙げ句に字幕がおっついてないスコセッシ。*2
未見の「赤い殺意」「人間蒸発」などはもちろん、映画界から干されていた時期に作ったTVドキュメンタリー諸作、「戦メリ」を蹴散らしてパルムドールを獲った「楢山節考」なんかも今こそじっくり見てみたいなあ。

人間とはかくも汚濁にまみれているものか、人間とはかくもピュアなるものか、何とうさんくさいものか、何と助平なものか、何と優しいものか、何と弱々しいものか、人間とは何と滑稽なものかを真剣に問い、総じて人間とは何と面白いものかを知って欲しい。そしてこれを問う己は一体何なのかと反問して欲しい。(今村昌平

*1:ふざけてるのか、天然なのか、この人のインタビューは常に面白い!

*2:背が低く、内向的な性格のせいで、親兄弟にもイビられて育ち、稀代のDV男に成長してしまった若き日のスコセッシが今村の『復讐するは我にあり』を見て、主人公、榎津巌と自分を重ねる話なんかゾクゾクきた。