日頃から贔屓にしている地元の古書店で、三、四十分粘った末、ようやく選んだ文庫本(200円一冊、250円一冊)を手に、レジへ並んだら、先客の小学生(高学年)が、長髪を皮脂でネトつかせた中年の店員を召使いにして、ガラスケースの中から「ドラゴンクエストカード」を取り出させてました。レジを打つ店員(命名フルボニャス)。「一枚、二枚、三枚、四枚・・・合計で9,990円です」
ヌナッ!
敗北感を抱えて、もう一軒、古本屋をハシゴ。こちらの店にも先客がいます。いつもはレジの中でピクリともせず、ひたすら読書に耽っている店主が、バックヤードから店内へと、あれやこれや段ボール箱を引っぱり出してきて、熱心に接客してる。先客はというと、カフェ・ディモンシュの堀内さんをぬるま湯で半日ふやかしたような感じの中年男性(命名ガマクラー)。彼はいわゆるカタログやチラシなど、紙物のコレクターのようでした。勧められていたのは、どこかの企業が、おそらく昭和三十年代から四十年代くらいに、日本から海外へ列車(車両)を売り込むために制作した、英文パンフレットの束。ザッと見、百枚以上はあっただろうか。海岸線を走る列車の写真に「ASAKAZE」「SHIOKAZE」といった英語のロゴが表紙に踊っている、いかにもコレクター好きしそうなシロモノ。
ぼくの方は、運良くというかなんというか、目当てにしていた本がすぐに見つかったので、彼が実際にそのパンフレットの束を購入したのかどうか、最後まで見極められませんでした。オトナの意地として、9,990円以上の買い物であって欲しいですナ。*1

*1:ぼくが言うのもなんなんですけど、レコード、古書、オモチャを筆頭に、コレクター気質の強い友人知人は多いんですが、紙物(カード含む)に嵌って、幸せそうな人はひとりも見たことないんですよね(苦笑)。数年前、あるトレカ好きの友人が、コレクションをコンプリートすることは最早どうでもよく、ただ単に、カードを包んでるビニールを破りたいだけなんだ!と、目を血走らせてのたまったときは、どこかの施設へ連れていくべきかと思いました・・・。そんな彼も四十才を目前にして、紙は卒業。もっぱら家庭用ゲームにいそしんでるようです。よかったよかった。