この単行本を手に入れて以来、ブログで紹介したいなあと逡巡しつつ、うまく感想がまとまらなかった。
正直まだどう書いていいかわからない。要するにそれが今のところ、ぼくがこのマンガに対して感じているすべてのような気がしないでもない・・・って、こういう書き出しの文章は嫌いなんだけど、諦めました(笑)。
なんせ、ここに至るまで10パターンくらい書き出しを変えてみたんだけど、どうもうまく文章が続いていかない。一巻まるごとプロローグといってもいいくらい、全体のトーンは抑制されているし、なにより連合赤軍というテーマが、他の映画や小説、ノンフィクションなどでさんざん作品化されているってこともある(たとえば、羽田事件で幕を開けるのも、高橋伴明の映画「光の雨」と同様)。
むしろぼくが山本直樹に描いて欲しかったのは六十年代後半、学生運動が社会的な昂揚感を最も生んでいたであろう時期の、たとえば日大紛争とか東大紛争あたりを舞台にしたマンガだったし、そういう意味で少しがっかりしたというか、ついつい辛めに評価してしまうのかも。*1
あと、帯に書かれた「革命を目指す若者たちの青春群像劇」というコピーには違和感ありました。少しでもアイキャッチの良い言葉を選んだんでしょうが、ゲリラ闘争路線を掲げ、内ゲバと粛清を繰り返し、やがて浅間山荘事件のようなテロルへ到った連合赤軍がテーマなら、せめて「革命を目指したかった」くらいにして欲しかった。
満を持して取り上げたテーマだと思うので、今後の展開に期待しています。そして第一巻では皆無だったセックスシーンのカットを抜き出し、巻末で予告された第二巻の発売は来年夏・・・。

レッド(1) (KCデラックス イブニング)

レッド(1) (KCデラックス イブニング)

*1:事件として扱いやすい連合赤軍よりも、大変な作業でしょうけどね。そういえば、テリー伊藤が斜視手術をしたときに、日テレの深夜番組でその一部始終がドキュメントとして流されてた。彼の斜視は日大時代に参加したデモ行進で、投石が目に当たったことが原因だったんだけど、まさにその当日のデモ行進を取材したニュース映像に、スクラムを組んで機動隊と向き合う、若き日のテリー伊藤がバッチリ映ってたわけ。驚くべきはその映像。鮮明なカラー映像で、ノイズひとつ無いの。きっと各局のアーカイヴにはああいうのがゴロゴロしてるんだろうね。あんな映像をいたいけな若者たちに見せちゃうのはたしかに危険かもナァ。