良識ある国民の皆様がにわか応援団と化したハンドボールは捨て、サッカーの対ボスニア戦をじっくり見ました。後半に三点をまとめ取りし、スコアの上では完勝。改善すべきポイントはあるけれど、つまらないミスが少なくて、充分楽しめました。ただ、問題はその後。ニュース番組に出演している解説者たちは試合結果を評価しつつ、バカのひとつ覚えのようにいつものアレを連呼。つまり「フォワードが点を取らないと!」ってアレね。ぼくはこの言葉に前から違和感があるんですよ。ほんとにそうなんですか?
日本は今、FIFAランキングだと34位。世界中のフォワードを比較するとして、34番目までの実力がある選手が今の代表にいると思えないし、むしろそういった論調がまかり通ることで、チーム全体のシュート意識が下がることの方が問題だと思ってるんですよ。*1
たとえばイングランド代表も他の選手のレベルに比べて、フォワードのチカラが今ひとつのチームだけど、だからって「フォワードが点を〜」なんて意見はイギリス国内に存在しないはず(たぶん)。今日の試合でも、ペナルティエリアにドリブルで侵入した内田がシュートではなく、大久保へのラストパスを選択したシーンがあったけど、あれはたぶんそういった論調の弊害でしょう。飛び級で抜擢された才能ある若いDFが、リスクを承知でスタメン起用されてる以上、発揮されるべき才能の問題ではなく、むしろ勇気の問題として。
だから今日の試合のように、フォワード以外の選手で(いつのまにか)大量点が取れちゃう"ノンスタンダード"なチームこそ「世界を驚かせる」。「七人の侍」じゃないけど、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ・・・は、日本人の二重螺旋にしっかり刻まれた、ほとんど唯一のPATHだと思う。*2
とにかくどんなポジションの選手でも・・・たとえ相手チームの選手が入れたってゴールになるんだから、打ってみないとはじまんないよ、と。責任は全部オレが取る!*3

*1:絶対的な得点力のあるフォワードというのは、音楽そのほかの才能と同じく、神様からのギフトというか、育てる育てられないとかいう問題じゃなく、そういう才能のある人がたまたまその国、時代に生まれるか生まれないかという運命の要素が多々あると思ってます。

*2:関係ないけど、中村俊輔って「七人の侍」の久蔵(宮口精二)っぽいよね。

*3:と、無責任に。