睡眠時間をズラし、テレビの前でふたつの「逆転」に息を呑んだ昨日深夜〜今朝。
まず午前三時から始まったのはバルサオサスナ戦。画面が白く煙るほどに強い雨がピッチ上へ降り注ぐなか、シャビのハーフボレーシュートが試合終了2分前に決まり、バルサ辛勝。同じシチュエーションでデコがミドルをフカしまくってたから、直前シャビに交替を命じたライカールトのおかげと云っておこう。ただしマドリとは6ポイント差。先は長い。

留保なしの歓喜というより、一刻の安堵といった気分に包まれつつ、しばし仮眠。そして朝八時からはスーパーボウル。こちらの試合も前半は小さなミスの連続で一進一退。見た目も演奏も二十年くらい変化が見受けられないトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのハーフタイムショウが終わり、後半に突然の盛り上がり。第四クオーター、残り35秒でマニングのタッチダウンパスが通る。ジャイアンツがワイルドカードからのメイクミラクル達成。
敗けた側の選手やファンには堪らないことだけど、大舞台での「逆転」に勝るカタルシスはないわけで。ただし勝者が味わうカタルシスの甘美さは、冷えたビールと同様、ひと口目に美味さのピークがあるけれど、敗者が味わうカタルシスの苦みは上質のシングルモルト・・・一生モノの苦みとコクが鼻からツンと抜けていく。マスター、キャバドニックの1966年物をもう一杯。
それにしても。
スタジアムの規模、会場の盛り上がり、フィナーレ後の祝祭感・・・一国のプロスポーツが演出するスケールじゃない。MLBワールドシリーズはおろか、欧州サッカーのチャンピオンズリーグ決勝と比較しても、それらを遙かに凌駕してる。すべてが「興業」にパッケージされ、会場の熱狂混みで世界に配信されていくアメリカ。バーベキュー大会やアヒルレースも然り。大統領選も然り、宗教然り、戦争然り。ただ、アメフトにはこのまま世界的な拡がりなんて求めず、「アメリカ国民の玩具」としての存在感をひたすらに極めて欲しいです。