LAに新しい現代美術館がオープン。ロサンゼルス群美術館の別館で、その名も「Broad Contemporary Museum of Art(通称BCAM)」。
LACMA(ロサンゼルス群美術館) http://www.lacma.org/
新築するにあたって必要だった総工費5600万ドルのうち、5000万ドルを地元の資産家/美術コレクターのイーライ・ブロードさんが寄付して、まかなったそうです。また彼自身のコレクション・・・ウォーホル、ジャスパー・ジョーンズ、ジェフ・クーンズ、バスキアダミアン・ハーストシンディ・シャーマン、リチャード・セラなど百数十点も気前よく寄贈。
で、このイーライ・ブロードさんとは何者か。あるサイトに掲載されたインタビューによると、彼は現在74才。第二次大戦後に不動産業で財をなし、先日コーネリアスもライブを行った「ウォルト・ディズニー・コンサート・ホール」の建設にも尽力。蒐集歴は35年で、彼と妻の集めた美術品はシンディ・シャーマンの作品だけでも2,000点(!)。そしてこの「BCAM」こそ、彼自身の究極の夢を具現化した空間になっているとか。
設計はポンピドゥーセンターや関空、銀座のメゾン・エルメスなどを手がけた、巨匠レンゾ・ピアノが担当。遊び心のあるさまざまな仕掛けが施された建築デザインは、現地でも話題になっている模様。
それにしても。
5000万ドルといえば、日本円に換算すると、約54億円。バブルの頃に、安田火災が購入したゴッホの「ひまわり」は当時のレートで約58億円。
もちろん「BCAM」と「ひまわり」を両天秤にかけて、どちらが良い買い物なのか比較することは、それこそ5kgの鉄と、5kgの綿の、どちらに価値があるのかを論じるようなもの。その判断は人それぞれでしょうけどね。ただ、どちらがより多くの人を愉しませることになるのかという観点において、ぼくは断然ブロードさんを支持したいなぁ。*1
次回、ロスに行くのが楽しみになったことは間違いありません。
ちなみに水曜が休館日で、入場料は大人12ドル。17才以下の"こども"は無料です!

ジェフ・クーンズ

ジェフ・クーンズ

ぼくも大好き、ジェフ・クーンズ。ex.Wifeのチッチョリーナだって、現役バリバリです。

オフィスキラー【字幕版】 [VHS]

オフィスキラー【字幕版】 [VHS]

シンディ・シャーマンが監督したホラー映画。ぼくは未見。ブロードさんは見たのかな?

*1:ただし、イーライ・ブロードさんも最初に買ったのはゴッホの絵(笑)。現代美術にコレクションが移行した理由は「作者と直接話せるのが楽しいから」だそうです。