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Vadis Turner
http://vadisturner.com/
ココロに女子が棲むすべての人たちが、悶死することまちがいナシの作品群。
手芸用品、生理用品や下着など、この手のマテリアルを使った女性作家のアートには、強いメッセージ性(時として怨念にも似た)を感じることがありますが、Vadisの作品は実にかろやか。作り手のセクシャリティに拘わらず、こういうベクトルのクリエイティヴィティ・・・俺呼んで"ガールズ・フォークロア"・・・には、まだまだニッチというか、充分な可能性が在ると思う。
つまり前史的に、オタクカルチャーをアートへリフォームするやりくちに代表されるような、いわば"ボーイズ・フォークロア"の時代が長らく続いたことで、その反作用として出現したのが、このガールズ・フォークロア的世界観ではなかろうか。マニズム/フェミニズムの二項対立から生じるような血なまぐささはほとんどなくて、ボーイズ・フォークロアとは、お互いのテリトリーを細かい部分で食い合いつつ成立している、一卵性双生児的なカウンターとして見ると、すごく理解しやすい。*1
ちなみに上掲の公式サイトではもっとたくさんの作品を見ることができます。
で、見終わったらすぐにパソコンを窓から捨てろ! そして編み棒を取れ!*2

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ジャケットはごぞんじマイク・ケリーの作品。しかしですねぇ、これが15年前のアルバムだなんて、にわかに信じられないですよ、ぼくは。