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巷で話題のジェイミー・リデル「Jim」は、いかにも"エイミー・ワインハウス男版"ってノリで、Super Collider(彼がクリスチャン・ボーゲルとやってるテクノユニット)が好きだったぼくにはいまひとつピンとこなかった。一方、その「Jim」でプロデューサーとして活躍してるカナダの伊達男、Gonzales(愛称ゴンゾー)の「SOFT POWER」は大傑作!
末長く聴けそうなアルバムとひさしぶりに出会った・・・というのがファースト・インプレッション。ゴンゾーはFeist「1,2,3,4」のプロデューサーとしても有名なんだけど、その流れを汲むユーモラスなリード曲「Working Together」を皮切りに、XTCやトッド・ラングレン、NRBQ、クイーン、コステロ、ニック・ロウ、ルーファス・ウェインライト、ジョン・ブライオン、エール、Zero7といった、"オレ好き"するアーティストをめいっぱいリファレンスとして挙げたくなるような、豊かなメロディ&芸達者なアレンジメントが共存した、粒ぞろいの楽曲がオンパレード。歌声がアラン・トゥーサンそっくりなのも、イイネ!
ほかにも、ブライアン・ウィルソンの近作を思わせる「Slow Down」、サルソウル的ディスコナンバー「Let's Ride」、聖歌風のスロウナンバー「C Major」、ウッドベースとアコースティックピアノをブレイクビーツのようにループし、ポエトリー・リーディングを乗っけた「Fortunately, Unfortunately」など・・・さまざまなタイプの曲が収録されているのに、まったく散漫な感じがなく、アルバムとしての統一感がきちんと漂ってるのは年の功。この辺、R-1グランプリ以来、いつ見てもBoAのVALENTIとジプシー・キングスの替え歌ネタしかやってない、芋洗坂係長に見習わせたいところです。
若気の至りが爆発したような作品もそれはそれで愛おしいですが、外連味のある実力派ミュージシャンによる、少々脂ぎったサウンドのほうが、今のぼくには好ましく思えるみたいです。
・・・とかなんとか云ってたら。
Gonzales / Let's Ride Teaser
脂ぎってるのは「少々」どころのレヴェルでなく。
若気の至りどころか、ピアノとF**Kするわ・・・、
なぜかマイケル・センベロの「マニアック」をソロピアノで熱演・・・、
これはコントですよね?
Gonzales / Working Together Teaser
そして外連味が大爆発! キメる時はキメるぜ!

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myspaceのアドレス(ゴンジピレイション)もかっこいいZO!
http://www.myspace.com/gonzpiration