P.T.A.は映画の撮影に入る前、キャストやスタッフを集め、彼のイメージを簡潔に伝えるために、インスパイアされた作品や参考にしたい映像を見せるプライベートな上映会を開くことが知られています。今回の作品に際して、どんな映画を見せたのか大いに興味があるところ。
ラストの邸宅とボーリング場のシーンなど、いくつかのシーンはかなりキューブリック的(ex.バリー・リンドン、シャイニング、時計仕掛け、アイズ・ワイド・シャットフルメタルジャケット)でしたよね。広々とした大地と大空バックに真っ黒な石油が噴出するシーンは、ちょっと「2001年」のモノリス的でもありました。画面に映っているあいだ、常にわめき、猛り狂っていたダニエルの演技は「蜘蛛巣城」のミフネみたいだったし、サントラの何曲かは武満徹を彷彿とさせます。
それにしても。
この「ゼア・ウィル〜」と「ノー・カントリー」が同じプロデューサー(スコット・ルディン)だってのはオドロキ。ほかにも「サウスパーク劇場版」「チーム・アメリカ」「スリーピー・ホロウ」「ズーランダー」に「スクール・オブ・ロック」「ヴィレッジ」「ハッカビーズ」「ロイヤル・テネンバウム」「ライフ・アクアティック」「ダージリン急行」も全部このスコットさんがプロデュース。じつに信用できる御仁だ!

There Will Be Blood

There Will Be Blood

オリジナル・サウンドトラックによる 武満徹 映画音楽

オリジナル・サウンドトラックによる 武満徹 映画音楽