今年は空梅雨かと油断していたところ、本格的な雨が関東地方にも降ってきました。雨はけっして嫌いじゃないけど、外に出るのは少々億劫になるし、ましてや唯一の運動手段である自転車に乗れなくなるのがイタイ。油断すると、わが腹に巻くヘビー級のチャンピオンベルトが、勝手に階級を上げていくわけで、その重みにいささか耐えかねております。ベルトの権威だ、チャンピオンの威厳だ、なんてどうでもいいのです。一刻も早く手放していきたい。
閑話休題。京都からやってきたとあるバンド・・・ボカすことはないか、その名もハレルヤ(http://www.myspace.com/musichallelujah)という(こんな季節に聞くと、実に景気よく響く名前の)バンドのライブへ行ってきました。
九月の中旬、彼らが大阪で開催するイヴェントに、DJとして出演することが決定した関係で(追って詳しいことは告知します)、その顔合わせを兼ね、ライブハウス近くのカフェでお茶をしました。初めて組むオーガナイザーさんと、そのイヴェントのために会うなんてことは、いままで無かったので妙に新鮮な時間でした。
いつもならメールや電話だけでダンドリを済ませ、当日、目的地の空港や改札で初対面。挨拶もそこそこに彼らの車へ乗りこみ、市内へ向かう・・・なんてパターンがほとんど。ブラインド・デートみたいなノリです。
ハレルヤのみんなもナイス・ガイ(&レディ)だったし、会場になる"Black Chamber"は元・造船所の跡地という、実にそそる雰囲気のオープンスペースだそうで、それだけでも面白いイベントになりそうですね。

初対面とは思えない打ち解けたおしゃべりをしているうち、彼らの出番が迫ってきました。その日はハコ仕切りのショウケース・スタイル(ハレルヤ以外に、音楽性もまったくバラバラな複数のバンドが出演)だったので、予備知識も予後知識もバンド名すら心許なく、ステージに次々現れる未知のバンドたちをただボンヤリと眺めることになります。特にハレルヤは、関西からの参戦&他のバンドがいわゆるオーソドックスなバンド編成だったこともあり、かなりのアウェイ感。さっき会ったばかりとはいえ、ぼくも身内のような打ち解けた気分になっていたので、三十分ほどの短いライブのあいだ、まったく落ち着いて見られなかったです。
そして興味深かったのは、客席模様。クラブで見かける客層と雰囲気がまるで違うんですよね。
もちろんワンマンライブと違って、どの人がどのバンドのファンかなんて、一目では分かりません。聞いている音楽とファッションの親和性なんて、最近は無いに等しいですから。男女比は女性が8で男性が2くらいかな。カジュアルかつおしゃれな恵比寿〜代官山っぽいファッションの女性が多く、男性客はスーツ姿の若いサラリーマン・・・しかも男性だけの二人組が多かった。デートですか?
ライブ中はひとりポツンと座っていた女の子が、出番の終わったバンドにスススッと近寄り、無言で差し出すタオルハンカチをベーシスト彼氏が無言で受け取る・・・なんて、NANA的光景を横目に見つつ、バンド関係者の"溜まり"みたいなスペースとはすこし離れた席に陣取り、トマトジュースかなんかをチビチビ舐めている女性の独り客が気になってしょうがない。
彼女たちはお目当てのバンドのライブ中ともなれば、先物買い的なアッチぃ視線をステージ上に向けますが、興味がないバンドになるとすぐに帰っちゃうし、出番を待つ間も他のバンドには目もくれず、折り込みのフライヤーからスケジュールを拾って、一心不乱に携帯へ打ち込んだりしてました。
こういう場所に独りで出かけた場合、ひたすら音楽を聴くか、お酒を飲むか、携帯をいじるくらいしかヴァリエーションはないですが(たまに文庫本読んだりしてる人も見ます)、ハレルヤが云うには、関西のお客さんはこういう形式のライブのときも、最初から最後まで熱心に見ていくそうです。どうせ同じ料金を払ったんだから「元、取って帰りまっせ」な関西人的思考。ぜんぜん嫌いじゃないです。
まあ、でもバンドっていいですよね。応援したりされたりという図式が実にシンプルで、美しいから。恋愛とおなじく、人知れず追っかけてるときが一番楽しいんだろうな、とも思います。その点、DJにはそういう応援って似合わないもん。してほしいですけどね、応援。
あと、あのアンケートってのもバンドっぽくていいです。会場の入り口で渡されるフライヤーの束に挟み込んでるヤツ。「今日のライブの感想は?」とか「あなたの好きな曲は?」とか、みんなわりと熱心に書いてますよね。今度のイベント(7/5@KOARA)で導入してみようかな。でも、「スタートから30分も経たないところで繋ぎをミスするなんて集中力なさ過ぎでは?」とか「○○の次は××より△△を選曲すべきだと思いました」なんて、忌憚のないご意見を書かれてたら、絶対にヘコむしなぁ・・・。やっぱりやめておきます。


Hallelism 1

Hallelism 1

関西圏が主な活動拠点で、今回が初の東京進出だったハレルヤ。MCコーナーで「このCDが売れないとぼくたち京都へ帰れません」と、トゥー・ストレートな物販トークが客席に受けていたヴォーカル兼ソングライター兼ベース(&ピーター・フック)担当のヨウくん。メンバー三人はちゃんと京都へ帰り着けたのだろうか?