いちかたいとしまささんと初めてお会いしたのは何年前になるだろうか。場所はハッキリ覚えてる。高円寺の「円盤」。彼が出演したライブを見に行って、そのあと「円盤」の並びの「大将」という焼鳥屋・・・ここで焼酎を飲み過ぎると、目から大量の目ヤニが出るという噂があったけれどほんとうだろうか・・・で、クイック・ジャパンの森山編集長(現在は元・編集長)と、音楽ライターの松永良平さん、ぼく、いちかたいさんの四人で飲んだのです。
その人の音楽を聴いて、その人自身に会いたくなるほどの興味を感じることはとても少なく、TVや雑誌の取材といったエクスキューズでもなければ、そういう機会って実はとても少ないです。ましてや自分から積極的にアプローチして、その人に会うなんていうのは、けっこう稀なことで、たぶん仕事抜きにそういう出会いがあった人の数は、片手にも満たないでしょう。意外に思われるかもしれませんけどね。
で、その時、ホッピーかなんか飲みながら、みんなでどんな話をしたかはほとんど覚えてないのですが、いちかたいさんに大学生の娘さんがいることがわかり、彼女はどんな音楽を聴いているんですか? と、興味本位で尋ねたら『最近は「ダウンタウン'81」という映画の影響で最近はニューウェイブに凝っているみたいなんです」と、いちかたいさんは答えられた。それで「あの映画のサントラCD、ライナーノーツはぼくが書いたんですよ」と逆に教えたら、嬉しそうな笑顔で「娘に自慢します!」と言ってくれました。
父親がマニアックな音楽ファンだったり、まして、その人自身がマニアックな音楽をやってたりすると、えてして子供は反動からか、音楽へまったく興味を示さなかったり、ぐっとミーハーな音楽を好きになっちゃうみたいな傾向がありますよね。だから、ぼく自身も彼の娘さんがニューウェイブにハマってると聞き、凄く驚いたのと同時に、たぶんいちかたいさんは娘さんにとって、すごく良いお父さんなんだろうなあと思った。

閑話休題

いちかたいさんのことを紹介した記事の十中八九に「大瀧詠一そっくりの唄声」というキーワードが見受けられるはずだし、少なくともぼくが目にした記事のすべてに、なにかしらのかたちで登場していました。現にこうして今、書いてるテクストにだって(間接的とはいえ)しっかり登場してしまうわけだ。もちろんぼくはいちかたいさんが初めて世に問うたオリジナルフルアルバム「ホーム・グロウン」が、少しでも多くの人の耳に届くようにという一心で、このようにしこしこ書いてるわけだし、それが絶対にハズせない"引きのイイ"キーワードだということだって、重々承知だ。
けれど、ぼくはことさらそれを強調しない。いちかたいさんのメールアドレスには「each」という文字が含まれてることさえ知っているけど・・・それでもぼくは強調したくない。なぜかというと、いちかたいさんの歌う声が大瀧詠一に似てようが、ジュリーに似てようが(こっちも似てる)、ガッキーに似てようが(まったくもって似てないけど、ガッキーの歌唱力は別の意味で凄いと思う)、さかりのメス猫に似てようが(オス猫には多少・・・いや、どうかな)、ぼく自身がアルバムを聴いて受け取った共鳴や共感と、唄声うんぬんはほとんどeach(一致)しないから、です。


・・・ここまで打って、ふと我に返る。アルバムの内容に一行たりとも触れてないというのに、このテクスト量。どういうオチになるのか、まったく先も見えぬまま、ブラインドタッチは続く。寝る時間が無くなりそうなので、続きはまた明日。

いちかたいとしまさ「ホーム・グロウン」(視聴可能なディスクユニオンのショッピングサイト)
http://diskunion.net/portal/ct/detail/IND2158


DOWNTOWN 81

DOWNTOWN 81

  • アーティスト: サントラ,リディア・ランチ,コーティ・マンディ,ラウンジ・リザーズ,パブロ・カロゲーロ,キッド・クレオール&ザ・ココナッツ,スーサイド,DNA,クリス・ステイン,タキシードムーン,ウォルター・ステディング&ザ・ドラゴン・ピープル
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2001/05/09
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログ (4件) を見る