デジャビュ

さて、そんなことはさておき、今日は「崖の上のポニョ」でも見てこようかと思ってるんですが、映画といえば、こんな気になる作品が来月二日から公開されるようです。



フェアリーテールシアター
http://www.ftt-mv.com/

ロバート・アルトマン「ポパイ」のオリーヴ役・・・・・・というよりも、「シャイニング」でナタを持ったジャック・ニコルソンに追っかけられ、カメラが回ってないときは監督のキューブリックに精神崩壊寸前までしごかれたことが印象的なシェリー・デュバルさん。彼女にはホントもうしわけないけれど、誰が見てもたぶん、意味もなくイラっとくる雰囲気というか、なんだか攻撃性を喚起するルックスなんですよね。
さて、そんなシェリー・デュバルが1982年から約5年に渡って製作総指揮を担当したオムニバスTVシリーズから、全12作品をピックアップ。吉祥寺のバウスシアターと渋谷のユーロスペースの二館で特集上映されるとのことです。
タイトルを見れば一目瞭然、世界のおとぎ話を題材に制作された、この「Faerie Tale Theatre」は、子ども向けの低予算作品と云いつつ、錚々たる監督と俳優陣が参加し、ロックミュージシャンが数多く役者として登場するなど、どっからどう見ても特殊な作品ばかり。
たとえば・・・・・・。
デビュー直後のティム・バートンが監督し、レナード・ニモイロバート・キャラダインが共演した「アラジンと魔法のランプ」。モンティ・パイソンエリック・アイドルが監督し、ロビー・ウィリアムスシェリーとは「ポパイ」繋がり)が主演した「かえるの王子様」。ミック・ジャガーが主演し、音楽をヴァン・ダイク・パークス(彼も「ポパイ」繋がりですね)が担当した「ナイチンゲール」。キャロル・"つづれ織り"・キングが主演した「三人の熊」。キャリー・"レイヤ姫"・フィッシャーが演じる「おやゆび姫」。フランシス・フォード・コッポラが監督し、ハリー・ディーン・スタントンタリア・シャイア(コッポラの妹)、幼き日のソフィア・コッポラも出演した「リップ・ヴァン・ウィンクル」などなど、第1〜第6シーズン、全26話のほぼすべてで見所を挙げられるくらい充実した内容です。
そのなかでも個人的に注目したい作品が「クリストファー・リーフランク・ザッパのこわがることをおぼえようと旅に出た男」。クリストファー・リーフランク・ザッパ・・・・・・世界二大鷲鼻の歴史的共演!*1
ザッパのことなら、ある程度のマニアックな知識を有するはずのぼくも、こんなTVシリーズにザッパが役者(せむし男役)として出演してたとはまったく知らなかった。彼の自伝やバイオグラフィーでもそんな記述は見たことないし、英語版のwikipediaにも記載ナシ。ザッパ好きの多くが頼りにしている総合情報サイト「Information Is Not Knowledge」にも載ってない。とはいえ、アメリカではビデオやDVDがとっくに発売されているから、知る人ぞ知る情報だったのですね。
と、ここまでさんざん煽っておいてなんなんだけど、YouTubeで簡単に見つかっちゃった。


The Boy Who Left Home to Find Out About the Shivers (1/7)

当然のことながらYouTubeにアップされている映像には字幕が付いてないので、今回、映画館へ足を運ぶ価値は充分あり。ぼくはもちろん見に行きます!*2

それにしても。ザッパという人は自分から望んでカルト扱いされようなんざ、微塵も思ってなかったわけで、役者として演技をする彼というのはいくぶん突飛に見えるけれど、この映像での演技っぷりを見れば、その本気度は伝わってきますね。オファーがあったら、たぶんハリウッドメイドの大作映画なんかにも喜んで出たんじゃないだろうか。事実「マイアミ・バイス」にもチョイ役で出演してるし。
そういえば、YMOのお三方なんかも昔はずいぶん役者としての仕事をしてました。大瀧さんでさえ、あがた森魚が監督した「ぼくは天使ぢゃないよ」に出演(この映画の大瀧さんとLOVE SHOPの前園君は瓜二つ!)してる。むかしは今以上に自由だったというか、表現の越境が活発だった。
そう考えると、最近はますます不自由になってるというか、特に若い世代のミュージシャンが映画(ドラマ)に役者として進出することが減ってますよね(杉作さんの映画を例外として)。たとえば昔ならミュージシャン以外にも横尾さんの「新宿泥棒日記」とか三島由紀夫の「からっ風野郎」とか、どうにも味わい深い作品が、この手のものには多いけれど、今だったらリリーさんくらいかな? あとは中原昌也君が浅野忠信と共演した映画が、何年か前にあったのを思い出しましたが。まあ、とにかく数えるほどでしょう。たとえば佐藤可士和さんとか茂木健一郎が主演する映画が公開されたら、見に行かないと思うけど、気になるよなあ。たぶん、ものすごく。


Faerie Tale Theatre Series [DVD] [Import]

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僕は天使ぢゃないよ [DVD]

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今となっては「動く」大瀧詠一が見られる、ほぼ唯一の公式映像。

*1:おなじく鷲鼻のぼくとしては、刮目せざるを得ない組み合わせといえるでしょう。主演は「アリー・my・ラブ」や「24」で有名なピーター・マクニコル

*2:原作は有名な童話だから、本を読めば、ある程度の補完は可能ですが。まま、そういう部分も含めて、Information is not knowledgeってことで。