一週間ちょっとのご無沙汰でした。ブログの更新が滞ってたせいで、生存確認のようなメールが各所から届いてしまい、まとめてその言い訳をば・・・。
秋から始まる新しい仕事に関して(ひさしぶりに"TV"をやりますよ!)ここのところいくつか平行して準備を進めてる関係で、なかなかブログにまで手が回らなかったのが主な理由。それにくわえて、目玉焼きが焼けそうなほど熱くなったノートパソコンに手を触れる時間を、なるたけ少なくしたかったのも本音。
結局のところ「ブログの更新が止まる=忙しそうでなにより」ではなく、「止まる=調子が悪い?」と、あいかわらず周囲に連想させてしまう自分の不甲斐なさを恨むしかなく、その辺はぜひ裏読みナシにご容赦を。*1

さて、今日やっとこ「ポニョ」見てきました。ひとこと結論から書くと「凄かった」です。でも期待する方向がちょっとでも違うと、まるで異なる感想を持つ人がいそうな、つまりはものすごくヘンテコな映画でした!
登場人物が極端に少なくて、ストーリーなんてあってないようなもの。だからこそ、子どもの頃にはじめてアニメーションを見たときの心持ちというのかな、絵が動くって楽しいなあ、気持ちいいなぁという感覚に浸れました。
特にハヤオがこだわったという、手描きによる有機的な線から伝わる情報量と、情緒には圧倒されたし、海の近くへ越してきてからぼく自身も肌身で知った、波が砕ける音の凄まじさとか、表情豊かな生き物のように蠢く、海面の不気味さとか、そういう部分は執拗に描写されていて、月並みな言葉で悪いけれど、すごく感動しました。産まれてこの方、コンピューターメイドのアニメしか見てないちびっ子なんかは、許容量オーヴァーで吐いちゃうかもしれない。
でも、緻密な作画が施された部分と、ビックリするほど"抜いた"絵で表現された部分のコントラストも面白くて、その辺りはじつに巧妙。

あと「スタジオジブリ」という集団のアイデンティティが、特に宣伝の場で前面へ出てくるようになってから(トトロくらいからかな)ずっと抱き続けてきた違和感抜きで、ひさしぶりに・・・いや、ひょっとしたら初めて宮崎駿という作家の純然たるタッチ(絵)をアニメーションで堪能できたというか、むかし大好きだった「ナウシカ」コミック版のタッチを思い出しました。
一時期は引退するなんて話もあったけれど、息子の「ゲド戦記」が良くも悪くも発憤材料になり、67才にして見事に回春したのかな。初心の凄味というか、ぼく自身のそういう部分にも火を付けられた気がします。近いうちにもう一度スクリーンで見ておきたくなる作品でしたし、下馬評通りにそれこそ邦画の興業収益記録を塗り替えでもしたら痛快だ!


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ひょっとしたら宮崎駿は独りでこんな映画を作りたかったのかもしれない。

*1:というか、こういうエクスキューズが書いてても読んでてもいちばん面白くないと思うので、いっそのこと書かずに済ませてただけなんですけれど。まあ、なにはともあれ、心配していただけるのは有り難いです。とはいえ、ブログのネタ用にメモ書きしていることもいくつかあるので、また折を見て書き上げますね。