七月末のこと。山本直樹「レッド」二巻を求めて近所の本屋へ行った折、冷房がキィンと効いた店内を巡っていたところ、買いそびれていた坪内祐三さんの「私の体を通り過ぎていった雑誌たち」が目に入り、併せて購入しました。
この本を読み進めていく中で(坪内さんも本書の中でサラッと紹介されていた)ある書店の記憶が蘇りました。
それはマークシティが完成する前の井の頭線渋谷駅。地上から改札までつづく、長い大きな階段の踊り場にあった新刊書店で、名前は失念・・・というか、その店を名前で呼んだ記憶はまったくありません。客が互いにすれ違えないほど極小の店だったのですが、品揃えはたしかで、渋谷で本を買うときにはまずここを覗いてから、在庫が無ければ、大盛堂なり山下書店まで足を伸ばしていました。
早売りの週刊プロレスやゴングもここで買ってたんだけど、取り次ぎから注意されたのか、周辺の売店からクレイムを受けたかで、ある時から発売日まで店頭に陳列されなくなりました。ただ、レジに声をかければ内緒で出してくれたので、それ以降も(店が無くなるまでは)そこで買ってた記憶があります。
この書店が無くなってからしばらくは、早売りのプロレス誌を求めて、道玄坂上のP&Aという有名なラブホ横にあった(まだある?)プロレス専門店「レッスル」へ毎週水曜日に通っていました。そしてその足でホテル街を東急本店の方面へ突っ切り、HMV渋谷店や宇田川町界隈に散在したレコ屋まで歩くのが、二十代のぼくの定番コースでした。


レッド(2) (KCデラックス イブニング)

レッド(2) (KCデラックス イブニング)

私の体を通り過ぎていった雑誌たち (新潮文庫)

私の体を通り過ぎていった雑誌たち (新潮文庫)