少々、お待たせいたしました。二日前、新しいオモチャ(Windowsのデスクトップ機)が自宅に届いてしまい、すっかりココロを奪われておりました。意外に使いやすいですね、Vista
空前の長さになっております高松レポがついに完結編です。えーっと、あれは10月の25日&26日の出来事なので、もうかれこれ三週間も経っちゃったんだ。とはいえ、先週は高松から程近い福山にいたわけだし、実家の両親も高松市立美術館へ佐伯祐三展を見に行ったついでに、例の「明石家」で食べてきたらしいなので、高松の残像はいまだぼくの日常から消えてない感じ。

さて、例のてんぷらうどんを食べたのが「根っこ」というお店。周囲の風景はこんなでした。


雰囲気伝わるでしょうかね。ひと言で云えば、のどか。ちょうどぼくの背後に駐車場があって、お父さん、お母さん、子どもたち、おじいちゃん、おばあちゃんと一家総出でワンボックスカーに乗ってきて、値段は安くてもココロのご馳走というか、日曜の午後に家族全員でうどんをすする・・・そのなんとも云えない「小確幸」的な光景は胸にジンとくるものがありました。


この日はあいにく降ったり止んだりの天気でしたが、移動中には雨脚が強くなり、クルマを降りれば傘は必要なかったのでずいぶんと助かりました。まあ高松に限らず、ぼくの守護神である旅の天使ちゃんは、こうした小さな援助も欠かさない優秀なヤツであります。



そして、うどんツアーに一区切りを付けてやってきたのが、丸亀駅の真横にある「猪熊弦一郎現代美術館(通称:ミモカ)」。ぼくはタダオ(安藤)よりも断然ヨシオ(谷口)派なので、直島より、むしろヨシオ設計のここに立ち寄りたかった。そんなぼくのワガママから組み込んでもらったスケジュールだったのですが、同行してくれたブーゲンご一行も楽しんでくれた様子でホッとしました。ちょうどその日は新しい企画展(「時間の形」展)の初日で、混雑してたらどうしようかなどと心配してたのですが、それは完全に杞憂。外観よりずっとコンパクトな印象の美術館内部は混雑もほどほどで、おなかがいっぱいの我々にとっても実に快適。点数は決して多くないのですが、企画展も常設展もよく練られた展示内容で、ものすごく楽しめました。
ミュージアムショップに、猪熊さんセレクトの食器シリーズ(ミモカの銘入り)があって、ティースプーンとアイスクリームスプーンをセットで買いました。
写真は左からサックスのタンタン、ぼく、ブーゲンのリーダーであるシモヤマン(芸大時代の教授似)と、ボーカルのヨウコちゃん。ここに写っていないパーカッションのインランと運転手のハタジくんは共にクルマで休憩中でした。



そして我々が最後に連行されたうどん店がこの「山下」。今回の六軒の中ではもっともフェイマスなお店です。


で、結果から云いますと、ここが一番ぼくの口に合わなかった!
まあ、何軒も喰いまくって(しかもホテルを出発してから約四時間で五軒目です)、採点が厳しくなるのは当たり前の話ですけど、麺はともかく、ぶっかけの出汁(信楽焼のタヌキが持ってそうなとっくり入り)がイマイチで、がっしりとした太めの麺も相まって、苦戦しながら食べました。ぶっかけじゃなくて、釜玉などの生醤油系うどんにすべきだったか!とすすりながら考えてたけど、後の祭り。
あと繁盛店のせいか、店員(オバサマ方)の客あしらいが相当ラフで、そういった心証も込みです。上の写真にもチラッと写りこんでいますけど、ここのうどんはお土産用のセット(箱入り)になっていて、四国の空港なら高松に限らず、どこでも買えます。ぼくはまだ買ったことないんだけど、近いうちにそれも一応食べてみて、最終判断とするつもり。
ちなみに案内人のハタジくんはここが一押しだったそうで、ぼくの反応が芳しくなくて残念そうでした。とはいえ、彼にとっての一押しがぼくにはイマイチ・・・この結果ひとつとってみても、讃岐うどんの奥の深さを表す証拠かもしんないですね。

以上で予定していた全行程をフィニッシュ。高松市内へ戻り、その日の夜も高松でライブを控えていたブーゲンをホテルへ見送り、玄関前にて握手でお別れ。
そしてハタジくんと飛行機の時間までお茶でもということになり、高松で今、もっとも激アツと聞くトレンディスポットに向かいました。



古い倉庫をカフェやお店にリノベーションしているエリアが港近くにあって、俗に「北浜Alley」と呼ばれているそうです。で、その北浜Alleyの代名詞的なカフェが「umie」。
窓からローマは見えませんが、このような港湾の情景が見渡せます。高松の繁華街からも徒歩圏だし、ぼくがオススメするまでもなく有名なお店なんですけど、日曜の午後でも適度に空いていて、何時間でもいられそうな雰囲気。こういうのはほんと地方の良さですね。コーヒーも美味しかった。

飛行機の時間が迫ってきたので、港から空港へと強制連行。さっきも書きましたが、ブーゲンを筆頭に、前日のパーティとほぼ同じメンバー(つまりぼくだけを除いて!)で別のパーティが開かれる予定がこの日の夜にあり・・・前日仲良くなったお客さんからも連チャンで遊びに行く云々なんて話を耳に挟んでいたわけで、うっすら涙を浮かべつつ助手席のシートにカラダを沈めました。
翌日に仕事を入れてしまってたから、よっぽどの不可抗力(空港がテロリストによって完全封鎖されているとか)でもないと延泊は難しかったにもかかわらず、その葛藤はひとしお。事前に言っておいてくれればなんとかなったのに、ぼくがそのことを知ったのは高松に着いてから。断腸というのは、腸が断たれると書くわけで、まさにこの時のぼくの腸は悔しさと「もっとうどんが食べたい」「もっと高松を堪能したい!」という想いでネジ切れそうでした。*1
ハタジくんがそんな断腸ボーイのぼくにお土産としてプレゼントしてくれたのは、もちろんうどん玉。今回、食べに行くことができなかった「山越」の生うどんセットでした。*2
また、荷物検査の寸前に空港へ駆けつけてくれたリカックスからは「中野うどん学校」のうどん打ちセットを。この後、ぼくはトートバッグから麺棒を突き出した状態で帰路につきました。いかにも高松の女王からのお土産らしく、ちょっとした羞恥プレイか、と・・・。あ、いやいや、とっても嬉しかったですよ。

無事に羽田までのフライトを終え、夜おそくに帰宅を果たしたわけですが、満腹感というのはトイレの中へあっという間に消えていくもの。湘南の我が家に帰った頃はすっかりおなか減ってたぼく。すかさずお湯を沸かし、もらったばかりの山越うどんをさっそく夜食に食べました! 要するにこの日の五玉目です。
ネギを刻み、茹でたてのうどんに生玉子+生醤油をかけ、釜玉で喰ったんだけど、いやあ、もうホントたまらんかったです。山越うどん、めちゃうま。今もキーボードを打ちながら、胃がキュウキュウいってます。麺はかなりのモチモチ系。打ち立てから数日経っててもこんなに美味いなんて、打ってすぐのうどんならどんだけ美味いんだろうか?
結局うどん玉が無くなるまで毎食のように食べちゃいました。*3

はい、以上で白い粉にまみれた二日間+αの報告は終わりです。たとえ、ぼくの銀行の残高が記帳できないくらいの桁数になっても、一杯200円ほどの讃岐うどんに対する愛情はいっさい変わらない自信があるな。またぜひ呼んでください、高松の皆さん。DJTKよりは良い仕事すると思いますよ!
そしてそして、本ブログ読者の皆さん。長らくのご静聴(静読)ありがとうございました。
・・・うどん食べたくなった?

*1:この辺はオーガナイザー諸氏の猛省を促したい(笑)。

*2:実はこれ、帰りの空港ロビーで渡されたわけでなく、なぜか前日、ホテルのチェックインを済ませた直後、おもむろに渡されていたのです。小麦粉まみれの生うどんを到着直後のホテルのロビーで。夜食で食べてください、という意味だったら大きめの鍋とカセットコンロも一緒にプレゼントして欲しかったな! つーことで、ぼくは二日間、生うどんを持ち歩いていたのです。

*3:取り寄せもできるようなので、みんなもぜひ食べてみたらいいと思う。