年末にNHKでやってた「七瀬ふたたび」を見て、すっかりファンになった連佛美沙子クン目当てで、リメイク版「転校生」を見たんだけど・・・なにコレ! 大傑作じゃん!
舞台が尾道から長野に変わり、オリジナル版の原作や映画とは展開も結末も違うけど、原作者である山中恒(77才)みずからが提案したという設定変更を試みて、よりエモーショナルに。グラグラした手持ちカメラのショットや広角レンズの多用も、若手の才気走った監督が「はりきってやっちゃいました!」ってのとは全然違って、グラグラにも安定感がある(?)っつうか。
たしかに「時かけ」のアニメ版リメイクも悪くなかった。しかし「美少女に萌えることなら年季が違う!」と言わんばかりの大林監督、今年で71歳。イマドキの「萌え」などドコ吹く風。どんなに時代が変わろうとも、新人女優をスクリーンで脱がすことに全力を注ぐ、彼の飽くなきオブセッションは永遠ナリ。ひさしぶりに刺激されましたよ、昭和に暮らしたすべての童貞が抱えていた、あのチクチク感を。
そして寺尾紗穂さん*1のペンによる主題曲「さよならの歌」を、劇中、連佛美沙子が歌うシーンでは、今年ジャスフォーのぼくも思わず涙してしまいました。ある意味で(特に脳内が性的妄想で)汚れはじめた中学のときの自分、つまり(すくなくとも)肉体的にはもっともピュアだった時代に観た、等身大の(女子にとってのコバルト文庫的な)作品が、尾美としのり×小林聡美版「転校生(1982年)」だったことを思えば、たぶんピュアって云うのは、「汚れてない」って言う意味じゃあないんですよ。ピュア=無垢、つまり垢がないってこと。汚れが垢になって溜まるより先に、風呂でも入ってサッパリしちゃえばいいし、実際そうしてた。そういや、大林作品には風呂のシーンがよく出てくるね・・・って、ちょっとこじつけっぽいですけど、ひと昔前の男子や女子が自分をキレイにするところってお風呂くらいしかなかったんだよなー。
つーことで、07年の公開当時にどれくらいの評価を得ていたのかわかりませんけども、遅ればせながらぼくからも大推薦させていただきまーす。
倉本聰(74才)の「風のガーデン」に引き続き、今日から木曜10時枠でスタートした山田太一(74才!)脚本の「ありふれた奇跡」も悪くない滑り出し。日本のドラマや映画は今後も後期高齢者の方たちに任せておいたほうがいいかも。


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*1:彼女は「よく聞くとベースが上手い」でおなじみの元シュガーベイブ寺尾次郎の娘さんだから、ブログのネタとしても良い流れですネ