チャンドラー『かわいい女』読了。『1Q84』で青豆さんが愛用している"道具"と"その使い方"の元ネタはこの本にあったのか−。偶然ぶちあたったのでビックリした。
肝心の物語は「ハリウッドの住人なんて浮世離れしたボンクラばかりだ!」というチャンドラーの私怨めいた感情が先走っているようで、こんがらがっていた複数の事件はラスト近くで一気にぐちゃぐちゃ〜っと解決してしまう。謎解きはさほど重要じゃないマーロウ物とはいえ、この作品の人気が今ひとつらしいのも、むべなるかな。
読み終わってまず思い出したのが『マルホランド・ドライヴ』。田舎から出てきた女優志望の女の子がハリウッドで転落していく・・・という設定が共通してる上に、あの作品も連続ドラマのパイロット版として一時間だけ作ったところで、ドラマの話が頓挫し、残りの半分を無理やり継ぎたして映画にしたという経緯があるわけだけど、この『かわいい女』も、本来、別物だった複数のアイディアをかなり強引にミックスして長編小説に仕立てたような感じがしました。
あ、そうそう。『1Q84』といえば、読売新聞に掲載されていた春樹インタビュー(気を利かせた友人がわざわざ送ってくれて読んだ)によると『1Q84』は四百字詰め原稿用紙でちょうど1984枚分になってるそうです。ゲイコマ。*1


かわいい女 (創元推理文庫 131-2)

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マルホランド・ドライブ [DVD]

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*1:そんなの身内以外は気づくわきゃないから、ひさしぶりに受けた新聞インタビュー用のとっときのネタだったのかな? この二冊で完結してるよ、っていう一種の意思表示とも取れるけど。一応インタビューにも続刊の含みは持たせていたが・・・。