三十代最後に読み終えた本はジョン・バースの『旅路の果て(The End of the Road)』。意識して選んだわけじゃないんだけど、なかなか意味深いタイトルですね(笑)。三百ページほどの中編小説ながら、読み進めるのにはかなりの咀嚼力が必要でしたし、読了時の充実感は最近読んだ本の中ではひときわでした。

反抗者や過激派ってのは、いつの時代でも、規則がしばしば一方的だ───いつだって究極的には一方的なんだ───と思う人たちなんだ。それで一方的な規則なんかがまんできないと言う。そういう人間が自由恋愛主義者になり、女なら葉巻を吸い、グレニッチ・ヴィレッジに住んで髪を長くし、その他さまざまな改革者になる。しかし、いかなる社会においても、最高の過激派というのは、規則や社会慣習の一方性をよく知っているが、自分の住んでいる社会に対する軽蔑や無視が激しいので、この山ほどのナンセンスを、微笑をもって受け入れる人間のことだ。最大の反逆者とは、世の中になにが起ころうと社会を変えようなんてしない人間のことだ。

で、次に読むつもりで用意してるのがヴァージニア・ウルフの「オーランドー」。ぼくの旅路はいったいどこへ向かっているのやら!