ラブリー・ボーン』にガッカリした翌日、シアーシャ・ローナン出世作つぐない』を見ました。ああビックリ。なにこれ。めちゃくちゃ面白いじゃん!
ユルい邦題、制作が『プライドと偏見』の監督&スタッフ、主役もキーラ・ナイトレイという三連コンボで、勝手にSWEETS向きの恋愛映画かと思いこんでたのは大失敗。*1
この作品がオスカーの最優秀作品賞にノミネーションされた2008年、他の候補作は『ジュノ』『ノー・カントリー』『フィクサー』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』。たまたまこの五作品は全部見てるので、受賞した『ノー・カントリー』にも異存はないけど、『つぐない』が一番好きかもしんないなぁ(いや、好きだ)。
たぶん、このジョー・ライトって監督はスタンリー・キューブリックの大ファンじゃないか、と。前作の『プライドと偏見』は『バリー・リンドン』に影響を受けたようなシーンがちりばめられてたし、この作品でもタイプライターの音を効果的に使ったあたりは『シャイニング』、戦場の描写は『突撃』や『フルメタル・ジャケット』。もちろん『ロリータ』や『アイズ・ワイド・シャット』的な淫靡さもふんだんに盛り込まれていて。こう考えるとこの作品を好ましく思えちゃうのは当然だなぁ。
ということで、原作のイアン・マキューアン贖罪』もさっそく読み始めました。まだまだ前半だけど、さすがはブッカー賞候補の常連作家。グイグイつかまれております。

*1:でも『プライドと偏見』もそんなに悪くなかった。映像きれいだったし。