二十七人の侍

いや〜、デンマーク戦の勝利から二時間。興奮冷めやらぬ朝です。
オシムさんが就任会見で口にした「日本化」というキーワードに対するひとつの回答を、大会を通して日本が形づくりつつあることが勝ちにつながりましたねえ。
まるで今日の日本代表は『七人の侍』の農民の戦いっぷりを見るようでした。
怖いもの知らずの騎馬集団、重火器まで装備している野武士に対し、農民たちの武器は竹槍。サムライが教えた最低限の戦闘術となけなしの勇気を振り絞り、野武士をひとりひとり囲いの中に追い詰め、分断。恥も外聞もなく多勢に無勢で竹槍を突きまくる...そんな農民たちの姿と今大会の日本の泥臭い戦いぶりは大きな共通点があるような気がします。
激しい戦いのせいで刃が欠けてしまうため、泥山に刀を何本も差しておき、次々に取り替えていく有名な戦法が『七人の侍』に登場しますけど、今日の選手交代なんかはまさにそんな感じで。
そもそも、サムライたちの中で一番剣の腕の立つ久蔵(宮口精二)と俊輔の顔や雰囲気が超似ていて、以前から「これは偶然じゃないぞ」ってモヤモヤしてたんだけど、久蔵は充分に剣の腕を奮う前に野武士の放った銃弾に倒れ、絶命しちゃうんだよね。彼の死にショックを受けたサムライや農民たちが一気に闘志を燃やし、野武士殲滅へと勝負は傾くんだけど...まあ、そういう類似性なんかも考えながら見てました。*1
そして『七人の侍』のラストは有名な田植え祭のシーン。勝っても負けても仏頂面の岡ちゃんの会見と志村喬演じるサムライのリーダー勘兵衛のセリフ「勝ったのはあの百姓たちじゃ、儂たちではない」を微妙にダブらせつつ、あ、そういえば岡ちゃんって監督やめたら農家になりたいって言ってたよね。そういうことか!
まあ、われわれは農耕民族としてのアイデンティティを今大会で復活させ、技術立国として躍進し、エコノミックアニマルとして外国から帰化選手を買いまくれるようになったら、ワールド・カップもいつか獲れるんじゃないかな(笑)。
な〜んてところに話を着地させつつ、そろそろ寝ます〜。

*1:エスパニョールにいる時も彼が出場しない日は勝率が極端に高かったことと、日本のGLの星取りが完全に一致するのは偶然じゃないはず。彼は出ないことが今大会最大の貢献になりそうですね。残念だけど。