良かれと思って〜約1,400文字のつぶやき。


先日リリースされたアンダーワールドの新譜『Barking』を聴いてる時にふと思ったんです。「ああ、今度のアンダーワールドのアルバムってニュー・オーダーみたいだなあ」って。
自分でも呆れるくらい、この手のバンドの新しいアルバムを聴くと頻繁に思ってる気がするんですよ。ニュー・オーダーみたいだなあって。つい最近もケミカル・ブラザースだったか、それともKlaxonsのアルバムだったかを聴いてた時にも思った気がするし、誰かにそっくりそういう風に言った気もする。ケミカル(Klaxons)の新しいヤツ、ニュー・オーダーみたいだよ…って(どっちのバンドでもなかったかもしれない)。
でも、ニュー・オーダーのどのアルバムに近いかとか、どの曲がどの曲に似てるかなんて深く分析したり、考えてるわけじゃないんですよ。脊髄反射的に思っちゃってる。ああ、これってニュー・オーダーみたいだなって。
ちょっとした反省を踏まえて、もう一回最初から聴き直してみると、アンダーワールドのアルバムの一曲目「Bird 1」なんかは、ニュー・オーダーというよりデペッシュ・モードっぽいかなあ、なんて思った。じゃあ、このアルバム全体がデペッシュ・モード感あるかというと、うーん、どうなのかな。俺、そんなにデペッシュ・モードのファンってわけじゃないし、そこまで思い入れもないし。だからきっと言い切れないと思うんだよね、デペッシュ・モードっぽい...なんて。しかも、ぼくが最初に「ニュー・オーダーっぽい」と思ったとき、判断の要素としてはザックリ含まれてると思うんだよね、このデペッシュ感も。
さりとて、ニュー・オーダーに思い入れが強いかといえば、全然そんなわけじゃない。大名曲「Regret」が入ってる『Republic』は特別大好きで、いまだによく聴くんだけど、あれはいわゆる"ニュー・オーダー"らしい王道のサウンドとは趣を異にするアルバムだと思うんだ。
そういえば、今日の夕方にボンヤリ見ていた旅番組でレポーターの東MAXが北海道のグルメを紹介するとき、一個二千円のカボチャ食っても「甘い」、牛乳飲んでも「甘い」、ジンギスカン食べても「甘い」を連発していて。ここ数年の話だと思うけど、いつのまにか「甘い」って万能の表現になってるじゃないですか、こういう時。たしかに「甘い」って言葉には味が濃厚だとか、口当たりがなめらかだとか、生臭さ(青臭さ)がないとか、いくつかのポジティヴな評価がごく自然に含まれていて便利なんだよね。*1
だからこの「ニュー・オーダーみたい」って「甘い!」と同じです。よく考えずに、それでもなにかを褒めたいときに便利なキーワード。



ちなみに九十年代まではよく誰かの新譜を聞いて「XTCっぽい!」ってよく使ってた気がする。その前になるとやっぱり「ビートルズみたい!」って言ってたのかな。まあ、どのみち本心から褒めてるつもりなんですけどね。ちゃんと考えてないだけで。

*1:あと同義の表現で「フルーツみたい!」ってのもある。