もちろんそこいらじゅうでハルやクスリを売っていた時代のことは知らないけれど、それでもここ数年の黄金町の変化には目を見張るものがあります。高架下に立ち並ぶ、滝田ゆうのマンガに出てきそうな小さなスナックや赤ちょうちん(せいぜい人の肩幅くらいの狭い間口)のなかに、若い店主が切り盛りする喫茶店やギャラリー、洋服屋などがウゴタケ(雨後の筍)のように増えています。そしてその変容の象徴が日曜日にお邪魔した「試聴室その2」。ガラス張りの公開アトリエとカフェ&イヴェントスペースは、それこそ代官山辺りにあっても不思議じゃないくらいモダンな佇まい。*1
そんな空間とはまったく対照的なこの日の主役ふたり・・・・・・関美彦さんと前園直樹くん。関さんとはほとんど十年ぶりくらいの再会になるのかな。見た目には十年分以上の年輪を重ねておられましたが(笑)、彼の唄が以前よりも若々しく透明感を増しているように聞こえたのは、音楽だけが持っている魔法のチカラのせいでしょうか。前園くんのほろ酔いライヴも本人的には不本意そうでしたが、舞台上でのエラーはライヴのスパイス。ぼくはとっても楽しめましたよ。ええ。
さて、わがワニ・ブックは今回若干控えめな在庫量ながら、斬新な陳列方法が功を奏したか、驚くほどの求心力を発揮。いちど購入してくださったお客様がそのあとも二度三度とブースに足を運んでくださったり、出演者や試聴室スタッフの方まで競い合うようにしてご購入いただける事態に。もちろん「ジャーナル」も持ってきた量のほとんどを売り尽くし、同じブースで出展していたMusic Gardenの鈴木さんから「勝ち組」とのありがたい称号もいただけて(人生初)、じつに大満足の夜でした。
終演後は前園くんはじめ、出演者やスタッフ、身内一同を引き連れて中華街に繰り出し、美味しい水餃子とビールで乾杯。

連休明けの火曜日はひさびさに都内へ。都合四件のミーティング。先日放送された「新春放談(サンデー・ソング・ブック)」で、大滝詠一さんが『日本人はアイデアにお金を払わないからね』なんておっしゃってましたが、ふりかえれば去年なんかはその言葉が身に染みるどころか、身に凍みまくって、こごえ死ぬかと思うような一年だったなー、と。年初ということもあり、どれも張り切って打ち合わせに臨んだ次第。今年は少しでも打率が上がると助かるなあ(苦笑)。しかし都内も湘南も空気の粒が凍ってキラキラ光ってるような、寒い寒い雨の一日でした。

さて、最後にひとつ告知です。大好評を頂いている「ジャーナル」ですが、コラム執筆者のおひとりでもある小田晶房さんが渋谷で経営されているヴィーガン食レストラン『なぎ食堂』に少部数ですが納品をしてきました。直接ご購入を希望される方はぜひそちらでどうぞ。ついでに美味しい食事やお茶も楽しまれてはいかがでしょう。ぜひぜひヨロシクお願いします。

*1:店主の永山さんが福山のJYM AND RECORDSと瓜二つだったのは個人的なツボ。店主顔ってあるのかな〜。