最近、ブログを書きたくなるような出来事が殆どないわけで。梅雨の功罪。参院選のこともいろいろ書きたいのですが、公示も済んでないので、もう少し経ったらまとめて書こうかな、と。
で、今、いちばん楽しみにしているのはサッカーU-20ワールドカップ
日本チーム、ほんとうに良いです。初戦、そして第二戦とも結果を知ってて見てるのに、90分間まったく見飽きませんでした。主催地であるカナダ・ビクトリアのスタジアムの雰囲気が画面越しにも気持ちいいし、なにより今の日本チームのグルーヴが見ていて心地良い。
毎度終盤にポゼッションが落ち、ヒヤッとする展開になるのは気になりますが、今まで見てきたどの時代どの世代の日本代表より、このチームのサッカーは好きです。新譜のレコードにドキドキするような感覚・・・正直言って、ひさしくボクは味わってないんだけれど、なんかそういうフィーリングに近いものがある。

そういえば、さっき(ノドに餅が詰まったような声でおなじみの)アル・ゴアが主催する「Live Earth」をテレビでチロッと見たんですが、登場したのが、ジェネシス(インヴィジブル・タッチ!)、デュラン・デュラン(プラネット・アース!)、クラウデッド・ハウス(ドント・ドリーム・イッツ・オーヴァー!)みたいな、お懐かしいメンツばかり。これじゃ温暖化啓発イベントというよりも、再結成バンドの大リサイクル大会ですよ。
もちろんどの曲も口ずさめちゃうし、良い曲なのは誰より分かってるつもりだけど、あまりにコンサヴァティブすぎる。世界にメッセージを届けたいのなら、もっとラジカルな、人心をブスリと刺すような要素がなきゃダメじゃないかって思うんですけどね。*1
第一、みんな忘れてるか(知らないか)もしれないけど、アル・ゴアの嫁さん(ティッパー・ゴア)は彼が副大統領時代、音楽に歌詞検閲のシステム(俗に言う「PMRC」ってやつね)を導入したことで音楽ファンには悪名の高い御仁なのです。
そもそもこの「PMRC」設立のきっかけになったのは、ゴアの子供がプリンスの「ダーリン・ニッキー」という曲を聞き、歌詞の意味がよくわからないから教えてくれと、ティッパーに聞かせたこと。実はそのプリンスの曲はフェラチオのイメージをほのめかした唄だったわけ。で、彼らは激怒し、大々的な歌詞検閲の運動に繋がった。よくヒップホップとかヘビメタのジャケットに印刷されてるこのマーク(画像参照)は、その成果なのです。
ボクが尊敬するフランク・ザッパは、全音楽家の代表としてアメリカ政府の開いた公聴会に出席し、あらゆる検閲に反対する立場で彼らと闘った。この記憶があまりに鮮烈なもんだから、未だにボクはゴアのことを心から信用できないんです。*2
ボクには曲を聴いたゴアの子供が「意味はよく分からないけど、親に聞かせるのはヤバイ」と直感的に想像できなかったことや、分からないことはとりあえず親に尋ねてしまえ、という愚直な発想、もちろんそう仕向けた教育そのものに問題があるんじゃないかと思うのですが、皆さんはどう感じるでしょうか。*3

さて、このあと午前九時からいよいよナイジェリア戦。DFの平均身長が約190cm、戸籍がほんとうに正確なのか疑いたくなるような、迫力溢れるルックスの<ヤング・イーグルス>に勝ちきれるか否か。欧州(スコットランド)と南米(コスタリカ)を克服したことで、今回アフリカを攻略すればさらに波に乗れそう。

また賛否両論のあるブート・キャンプ/サムライにつづく、新ゴールパフォーマンスは用意されてるのかなぁ。長ったらしいパフォーマンスは相手に失礼だとか、スポーツマンシップがどうたらなどと言い出す人も多いけど(たしかにブート・キャンプネタはダラダラしてたし、サムライは取って付けたようであまり面白くなかった)、彼らが合宿所でパフォーマンスの相談をしてるところを想像するだけで、なんとも微笑ましい。第一、ゴール後のパフォーマンスはゴールすることを前提としてるわけだから、そういうイメージを全員が共有することは勝利に不可欠。そんな一体感の10%でもドイツW杯出場時のA代表にあったなら・・・。
なにはともあれ、いたいけなキッズたちを萎縮させるような<検閲的・オトナの意見>は控えていただきたいですね。

ではネットで日本戦の結果を追いつつ、G+でコパ・アメリカウルグアイベネズエラ/チリ対ブラジル)見ま〜す。

*1:YMOはちゃんと新陳代謝できてるから別。

*2:ゴア家の一ヶ月の電気&ガス代が三万ドル超えてるってニュースもあったでしょ?

*3:今回の出演者で言えば、ビースティーとかメタリカ辺りはあの頃きっとアンチ・ゴアだったと思うんだけど、それはそれ、これはこれ・・・なんですかねえ。